今、実はアメリカは3連休です。MLKって分かりますか?マーチン・ルーサー・キングJRの誕生日です。
さて、金曜日に日本人の若者からメールがはいり、天候の関係で、DCにたまたま足止め?というか、よった状態になったので、ぜひ指導を頼みたい、、、週末のセミナーはしておられますかとの質問。いつDCにいらっしゃるのですか?と私がメールしたら、「実は今、おります」とのこと。あ、そうか、そうか。たままた、私は、用事でジョージタウンに行く予定だったので、スターバックスで会ったのです。仕事のほうも一段落ついていたので。
英語喉出版の最初の年(2007年)は、私もそうだけど、「20年前に知っていたら」と嘆いた人がたくさんいたと思うのですが、この若者(N君)は、なんと、英語喉をやった後に英語の環境に1年ぐらいいる、、、という恵まれた環境です。実際、英語がよどみなく出ておりました。そして、その出てきかたも、アドリブ的で、アメリカ人がしていることと基本的に同じでした。
さて、発音のほうもよかった。でも、体が硬くなっているときは、Rとかが伸ばす音で代用されている。例えば、FORのRが、体が硬いときは、伸ばす音(-)で代用されているけど、注意を促して、男らしく、ゲロゲロって感じの声にしてもらうと、全体的にネイティブと同じ発音になるのです。
で、2時間ぐらい指導させてもらって、ちょうどそこにジーナが登場するというタイミングだったのだけど、そのときに、男らしく挨拶をできることを卒業試験とする、、、みたいな宣言をしまして、そして、その課題も、とてもよくこなしました。
さて、その2時間で私自身が学んだことを書きます。それは、N君が、体の保ち方が日本人的に固かったんだけど、顔は笑顔だったのです。言い換えると、感情の情報を顔だけで表していたかんじだった。すると、頭、顔、口、喉が硬くなり、Rが出ない、THが口発音、Dが口発音、、、という感じで、注意をしないといけない。
でもそれをやめて、体全体を、日本で言うと、不良少年?みたいにリラックスさせて、感情を体全体で表す感じにすると、よくなりました。
感情の情報の発信地が顔だけ、、、というのは、これは、私は今回、初めて、理解できた感じがします。これまでは、なぜ私が日本人を見たときに、日本人だと確実に分かるか、言葉で言えなかった。でもN君のおかげで、分かりました。というのは、N君が私を見るときに顔が笑顔だったけど、体の感じ、保ち方がこちこちだったからです。
でも、なぜ、それに強く気づいたかというと、スターバックスでは、周りにアメリカ人がたくさんいたのですが、ジョージタウンというと、ジョージタウン大学があり、若者がたくさんおり、どちらかというと、おしゃれをしている人が多い。
横を歩いていく、ちょっとしゃれた感じの女性が、顔だけじゃなくて、体全体で自分自身、自分の個性を表現しているように感じました。
逆に、N君に最初に会い、挨拶の笑顔や、うなづきの様子を見たときに、あれ、この感じは、どこかで見たことがある!と思ったのです。それは、日本のマクドナルドの店員さんです。体は気をつけで、顔だけでいらっしゃいませという情報を発している感じです。
だから、私はN君に、体をリラックスぎみにして、ちょうど日本の不良青年が、タバコをうまそうにぷかぷかふかしている感じで体とか顔を保ちながら英語を喋ってと御願いしたら、うまくいきました。でも、すぐに、日本人的になるので、何回も注意しながら練習しました。
英語喉は母音をざーとやり、子音は、ところどころ抑えました。とてもよくできていた。そしてドリルをやって、それから英語で会話します。あとでジーナが登場したときに、あとで、「えらく、男らしい日本人だった」と言わせるぐらいの堂々さで、英語を喋ること、あと握手のときも、グリップを硬くすること、、ん、などと説明しました。
喋るときの音程もあえて落としたほうがよいということも実践してもらいました。
顎をアントニオ猪木顔的にしてもらうと、ちょうど、顔も日系人っぽくなり、その瞬間、英語もネイティブ英語になりました。N君も自分で、ありゃ、これは違うと気づいておられました。
あ、そうだ、なぜ、それをしてもらったかというと、N君が喋るときに、シラブルのたびに顎を引いている感じに見えたので、そうせずに、猪木顎的にしてもらったのです(でも、おおげさじゃなくて、気持ち程度です)。
私の前でN君が、日本人に見えたり、日系人に見えたりで面白かった。でも、英語による会話、グローバルな舞台だと、日本人的に固く見えたら、コミュニケーションが成り立ちにくい。そもそも、硬くするのは、日本人だけ?っぽいので、視線でさえ、合わせてもらえなくなるほどです。相手には、全く、その意図が分からないというだけでなく、硬い感じの印象=私はあなたの話を聞いていません、、、という意味にとられてしまうからです。
N君の英語はとてもよかった。ゲロ的な声、外人姿勢を100%保てるようにしてください。
もちろん、外国人になれということではありません、、、てか、心配せんでも、日本人にすぐに戻っってしまう。また、本当のバイリンガル、バイカルチュラルというのは、複数(この場合は二つか)の文化を自由に行ったりきたりするということですね。
体全体をリラックスしていると、感情表現が胸あたりから始まるって感じになり、自然に、英語に感情が現れる、、、これがポイント。逆に、日本人的に緊張していると、おかしい、笑える話をしていても、英語が硬いままで不自然なのです。
これは動画で私が示すのが一番なのだけど、声が英語喉でかっこいいのに、顔がついていかないので、遠慮します。でも、ジーナに、アメリカ人の野球選手が、バッターボックスに入るときのマネと称して、私はパフォーマンスを時々するんですが、そのときに、ガムをあごを大きく動かしながら噛みながら(これはKATSUさんが書いていた)、体を恐竜みたいに重たそうに、だるそうに動かしてやります。特にうちの愛犬が、うれしそうに見ています。私がこれをやると。
N君、この上のことを学ばせてくれてありがとう!気をつけて日本に帰ってください。就職活動がんばってください!
大変興味深く拝読させて頂きました!ありがとうございます。
そして私のブログに僭越ながらこちらの日記を紹介させて頂きました(事後報告ですみません)。
これからも更新楽しみにしております! 東
これは結構深い話かも知れないですね。
しかしいまひとつイメージできないのも正直なとこなんです。
「体をリラックスさせて、不良少年がタバコをふかしている、」
というと、なにかだらーっとだらけていて、猫背ぎみに、ニヒル
にしているというイメージなんだけど(家の周りで、夜僕がウォー
キングする時にコンビニの近くでたむろしてる若い連中はこんな
感じ)、これは英語喉のレッスン5に出てくる軍隊式に近いとも
思える姿勢とは-リラックスはしてるんでしょうが-かなり違い
ます。
僕はこの頃よくイギリスに行きます。先月も行ったんだけど、取引先の人がすごく真面目で、少し神経質な人なんです。全体的に姿勢も含めて硬い感じのする人です。しかし、あたりまえですが、発声は完璧に喉発音なんですよね、これが・・・・・。姿勢も、ダラーっと猫背というよりは、レッスン5の姿勢です。でもこの姿勢でい
ながらも、恐らくリラックスしてるんでしょうね、でないと喉発音にならないでしょうから。んー、難しいな。
いわゆる不良少年は、体がリラックスしていて、気持ち的に、「なめんなよ」という感じなので、猫背気味でニヒルに見えるのでは?気持ちの部分が、「世界に平和を、ラブラブ!」だったら、また違って見えるのではないですかね。逆に、リラックスしていないと、「なめんなよ」でも、「世界に愛を」でも、硬く見えるって感じでないですかね。