「ネイティブ信仰」をするものを批判する動きがある。ネイティブの英語がすべてではない、日本人には日本人の英語があってよい、、、という立場である。
実際には、ネイティブ信仰をしている人なんていないのではないだろうか。
というと、数々の英会話学校や英語の教則本があるではないかというかもしれないが、英語は英語ネイティブによってしゃべられているのだから、ネイティブの英語をモデルとして勉強するのは当たり前のことだ。そうでなければ、カタカナで英語をしゃべっておれということになる。そんな英会話学校に誰が行きたいだろうか。
あるいは、ネイティブ信仰というと、スラングを使い、ぺらぺらとしゃべる若者が想定されている。しかし、ネイティブ信仰と心配するほど、ぺらぺらしゃべっている若者、いや人はあまりいないのだから、心配する必要はない。
英語発音の本類をさして、ネイティブ信仰だと批判するのは、的外れである。カタカナで英語を読んで、英語を教えろというのであろうか。
実際は、誰もネイティブ信仰なんてしていないのである。
それでも、「ネイティブ信仰」を批判する人たちは、世界にはいろんな英語があるんだ!という言い方をする。例えば、こないだ、英語でしゃべらないと、というので、いろんななまりを聞くコーナーがあったとか。
英語が聞けないがゆえに、日本人が知らない事実がある。いろんななまりがあっても、その人たちの間でお互いを理解しているということである。例えばインド人の英語をアフリカの人が聞いても、アフリカの人は理解できているのである(ある程度英語を勉強している人たちのことだ)。
まだ英語喉をやっていない日本人としては、「ね、世界にはいろいろな英語があるんだから、日本語英語もあっていいよね」と思いたいことであろう。
しかし、事実は、日本人と韓国人以外のノンネイティブ英語話者はお互いを理解しているのである。
それは、シラブルの数をまちがわないことと、喉で発音している、、、ということが理由である。
中国人の英語も世界で通じる。だから、中国の教育を受けたリーダーたちが、英語がしゃべれるというのも理解できる。口発音かもしれないが、シラブルの数が正しいのである。
もちろん、ネイティブに聞けば、「うん、インド英語分からないことがある」などと言うだろう。それは、聞いている日本人の意図を察して答えることがひとつ(元気と聞かれて、病気でもおもわず元気と答えるようなもの)、もうひとつは、極端なケースを想定して答えてしまうことも原因だ。さらに、日本人と韓国人の気分を害したくないだろう。
日本の国際空港では、英語のアナウンスがゆっくりと流れる。ものすごいゆっくりさだ。
それは、英語が必ずしもネイティブでない人への思いやりだろう。
しかし、日本人と韓国人以外で、英語をやってきている人は、ゆっくり読まなくてもすべて音が聞けている、、、ということは知っておいてほしい。
当然、韓国人の観光客にとってはありがたいことであろうが、空港ではすでに韓国語の放送がされているように思う。
英語喉で聞き取りができだすと、逆にゆっくり言われると、気が散って意味がわかりにくくなる。ボンボンボンどころか、ボン ボン ボン ぐらいのスピードだ。
いつもブログを読ませてもらっています。
記載されている内容について、深くうなづける内容ばかりです。
特に、上記の内容はすばらしかったので、別のサイトで紹介(投稿)しました。
http://soejima.to/ 副島隆彦の「学問道場」の中の「日本英語の謎を解く」です。『英語喉 50のメソッド』について、という題名で投稿したので、場所がわからなければ、このキーワードでワード検索をかけてください。
よしかわさん、どうもこのコメントありがとうございました。感動的な英語喉の説明でした。今後もよろしく!
上川先生、はじめまして。
先日先生のご著書「英語喉」を入手し勉強中です。私は英語の勉強というと、遠い昔スウェーデンの大学進学のための単位習得に高校課程で英語を勉強し直したことと(こちらでは日本の高校英語教育は信用されていないのです)、更に遠い昔に英検準1級を取得したところで終わっています。
なのに、なぜ今更「英語喉」?と思われるかもしれませんが、それは私のスウェーデン語発音のためです。数年前、言われていることは全てわかるのに、私の言うことがよく聞き取られていないことがあるのはなぜか? という疑問に悩んでいました。その後、それは私のスウェーデン語が口発音であるせいだということがわかり(スウェーデン語は喉発音)一気に謎が解けました。それ以来、当時のようなケースはほとんどなくなりました。とはいえ、意識していないとすぐ口発音に戻ってしまいます。
先生の本でこれからも練習を続けていきたいと思います。ありがとうございました。
やはりそうなんですね!
スペイン語喉43のメソッド
フランス語喉56のメソッド
ドイツ語喉61のメソッド
チェコ語喉39のメソッド
ブルガリア語喉46のメソッド
イタリア語喉28のメソッド
ルーマニア語喉44のメソッド
オランダ語喉41のメソッド
タミル語喉75のメソッド・・・・
あるいは全てを網羅して・・・欧米語喉853のメソッド
(数字は全て適当ですw)
等々を、その方面のプロとコラボして出版されてはいかがですか、かず先生w
岡田さん、スウェーデン語で英語喉が生かされているというご報告がありがとうございます。やっぱり喉発音ですよね。まさに3ビートも同じですし。
前に、全ての言語を知ったようなことを言うなと批判している人もいましたが、聞きゃ分かるじゃんって感じです。
私はスウェーデン人の英語は、口発音の時は、ちょっと素朴な感じの響きがするなあ、親しみやすい感じがするなあ~、かわいい感じがするなあ~と思っていたんですが、今、聞くと、ちょっと違って聞こえるのです。こないだバミューダに船で行ったときの船長さんが、スウェーデン人でしたが、たしかに素朴な感じの響きがしましたが、それは、言葉では言いにくいけど、スウェーデン語にそういう感じのイントネーションというか、何かがあるんでしょうね。国民性が素朴だとか、親しみやすいとかいう説明でなくて。
前はアメリカ人は親しみやすい感じでなくて、スウェーデン人が親しみやすいのかと勘違いしていました。でも喉発音で、アメリカ人もスウェーデン人も親しみやすい人に変身してしまったのです。自分が変わったのですね。世界が変わったのではなくて、、、
<ある意味、世界は自分の中にあった、、、って言うと、「現象学」的で面白いのかもしれません。>
スエーデン人の反応などまたご報告ください。
MASAさん、面白いですね。ある意味で、そういう本が要るし、ある意味で、要らないということも言えて(英語喉をしたら、どんな言語でも聞けるので)、考えると色々と哲学的???に面白いですね。
ある意味で、発音の本とか聞き取りの本なしに、外国の人は、いろんな国の言葉をマスターしています。
最近、SKYPEセミナーでフランス語や中国語も繰り返してもらっているのですけど、結構、喉で真似たらなんでもうまくいく、、、ってのありますね。