先日、数週間前に英語喉指導をして、そのときには、発音は、ネイティブ化したものの(定着は別問題として)、聞き取りは前からある程度聞けていたので、革命的に変わったかどうか分からないと言っておられたかたが、
「ある映画を見ていたら(ま、何回も見たものだけど)、全て聞き取れた」
とおっしゃった。すばらしい展開である。
聞き取りの効果が数週間遅れたということだけど、これが来るか来ないかで、大きな差が出てくる。
皆さんのなかで、この効果をまだ経験しておられないとしたら、基本に戻り、ゆっくりと喉発音と3ビートに忠実に英語を実際に使ってほしい。
あれ、聞ける!という原始的な体験がないとなかなかつらい。これがないということは、英語を日本語のように聞いているということだ。
さて、久しぶりに話をした知人だが、彼は日本の外に住んでいるのだけど、英語をそんなに喋ったわけじゃないのに、私の頭の中で、「彼は英語ができる」と決め付けてしまっている自分がいた。というのは、彼は、日本人なのに、リラックスしているのだ。日本語を喋っていても、リラックスして喋っているので、それだけで、「この人は分かってくれる」と私は思い込んでいる。
これは、前述の日本人(Aさんとしよう)が、最近、挨拶しただけで、「英語できますね」と言われるという経験と同じだ。本来は、英語上手ですねと言われた時点で、終わっているのだけど(本当にできたら言われないため)、Aさんの場合は、日本人を多く知っているアメリカ人に言われるという特殊なコンテクストにあるので、「日本人なのに、あなたは英語ができますね」という意味だろう。
つまり、英語をそんなに喋っていないのに、相手が、「この人は(英語が、、、いや英語文化が?、、いやグローバル文化が)分かる」と決め付けてしまうのである。
2週間前にカリフォルニアで会った日本人は、私があった中で一番英語がうまい女性であった。彼女の場合は、フランス語を勉強したときに、喉の深くで発音することを学び、その調子で英語を喋ったら上達した、、、とおっしゃった。
奇跡だ。
しかし、私が20年以上ぶりに、さっきSKYPEでしゃべった彼の場合は、なんと、「笑いながら喋るのがくせ」だそうだ。私は、
日本語は本来笑いながら喋れない、、、と指摘した。
つまり彼はもともと喉がゆるかったのだろう。だから、英語が上達しただろうし、外国人の友人がものすごく多かったそうだ。
もっと聞いてみると、海外に出たときに、当時はやっていたコメディアンの物まねをすると、ガイジンに大うけしたそうだ。そして、そのコメディアンは、まさに笑いながら喋るのが特徴だったのだ。
そして外国人の友達がたくさんできたそうです。
な~~~るほど、彼は、元々喉がゆるかったのもあるだろうが、その物まねを通じて喉発音を実践していたのじゃなかろうか?
私自身は、広島の方言はもともと喉がゆるめで喋るので、英語にすんなり入っていけたのだと思う。そういえば、小林克也氏だって広島出身である。
じゃ*けん*のお~
のリズムは、中国語とか英語に似ている。
さらに剣道をやっていたので、喉から声を出して気合を入れていた。
高校時代に、あまりに授業などが退屈だったので、休憩時間は、物まね合戦をしていたが、私は郷ひろみとか田原俊彦をやっていたが、そのときは、確実に喉の奥から声を出していた。
私は、これまでに2人の聾者のかたに接したわけだが(参考文献はここ)、二人とも、笑いの声は、非常に明瞭であった。次のレッスンがあれば、私は、笑いの明瞭さを発声に生かすような方向に持って生きたい。
私は20年ぶりに喋った知人と、また話したいなという気持ちになった。お互い喉発音だからだと思うのだが、なんか、親近感が沸く。
このあいだ英語喉ライブで、番組中に、アメリカ人の人が、「君のメール教えてよ」と言ってくれたのだけど、それこそが、喉発音の効果じゃないかな。
広島に帰って、喉発音で広島弁を喋ると、人との距離がとても狭くなりいい感じだ。
喉発音万歳!
いや、悪用されたら困るな。「おれおれ詐欺」も喉発音でやると、声が似るし、親近感が高まるだろうから、要注意だ。
それでは、上で言ったことをアドリブ英語で喋ってみました。
[audio:http://nippondream.com/file/kaz_11_17_2011.mp3|titles=kaz_11_17_2011]
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