英語喉を直接教えていて、気づいたことがある。

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それは、関東地方のかたを教えていると、英語のなかに、「伸ばす音」が出てくることだ。伸ばす音と言えば、書くときは「ー」で表す。例えば、ケーキと言った具合である。

英語で例えば、CUTという単語を発音するときに、「ー」が聞こえるのである。例えばカートという感じである。

厳密には、この「ー」は声帯を力んだままにしばらくしておくことで出す音なのだろう。

CUTの例で言えば、この「ー」に聞こえる部分は、u_で深い部分での発音をねらったときに、声帯が力んでしまい、横滑りのような形で発生する「伸ばす」音だ。

これを直すには、、、いや直す必要はなく、日本人の英語として、通じるのであれば、それでよいと思う。しかし、カラオケにいって、歌っていたりとか、走ったときに、ぜいぜい言って、発声するときなど、温泉につかって、体から力が抜けているときに、ふと、正しい発音ができるようになるかもしれない。

ところが、中国地方、九州地方の出身の人には、これが起こらない。そもそも、日本語を喋るときでさえ、例えば広島出身の人は、伸ばす音をつかっていないように思われる。絶対というわけではないが、普通の同級生同士でしゃべっている会話で、

ほうじゃろ~(=そうでしょ)

と言った時に、「ほう」は「ほー」でなくて、「ほう」だ。正確に書こうとすると、「ほW」かもしれない。「う」はそれで独自にシラブルを構成するわけではないが。

以前、直君との会話で、どんなふうにしゃべっとるか、全国の皆さんに聞かせてみて~と頼んだら、急に声が固くなって、逆に広島弁の発声ではなくなった。

その固くなる感じ、、、よく日本の友人と電話していて、奥さんがまわりにいないときは、リラックスしてしゃべっているのに、奥さんがいると、声が硬くなる、、、緊張する、、、のが声に現れるのに似ている。

リラックスした感じの発声に基づく方言をしゃべっている人には、硬い発声を聞いた時、いったん、意識できれば、その硬さが理解できる。

でも、逆はどうだろうか?固い言葉を長年しゃべっている人が、ネイティブ発声とか、広島発声を聞いた時に、

声+「響き」としか理解できないのではないだろうか?

いい声だとは分かる。しかし、英語ネイティブは声+響きで声がいいのではない。

声=響き=音色

なのだ。

発想の転換で、声=響き=音色なのだということを、ネイティブ声から読み取って欲しい。

ネイティブは、声の響きがいいだけではない。

その響きこそが、音であり、音色であり、個々の音の弁別的要素を構成しているのである。

例えば、RやYの音をその響きなしには出すことができない。

元々の方言が硬い人は、RADICALな発想の転換を試みて欲しい。

喉発音を「響きがいい」としか取れない人は、まるで口のなかで、声が発声していて、その声が、逆流して喉のほうに流れ、エコーを起こしている、、、という黒魔術のような考え方に囚われていると思う。そもそも声は首で発声しているのに。

さらに、そういうパラダイムの人は、空気だけが響いていると思い込んでいるだろう。実際には、肉が主になっている、、、それが、発音、発声というものだ。

 

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