なぜ日本語だけがその様な特異な発音?という昔の高校教師時代の教え子であるK氏からフェースブック上で質問があったので、以下を書きました。
http://blog.with2.net/rank1932-0.html
なんとなく、東南アジアあたりから、東向きに言語の響きが甲高い感じになってきて、韓国あたりで、かなり口先発音っぽくなってきますが、それでも韓国語では、音を切っていないと思う。
日本でも広島、兵庫あたりまでは、音を切っておらず、流動的な感じ。ところが、大阪あたりから東になると、音の感じが、ダダダダダダダダダダダダとなってくるように思います。
例えば、これは広島弁で基礎英語のテキストを読んでいる女の子ですが、標準語にもある名詞などの部分は、ダダダダで、広島弁的な部分は、「子音+母音+子音」的で、ぼあ~ん、ぼあ~ん、ぼあ~ん、というリズム(じゃ、けん、のお~)。
http://www.youtube.com/watch?v=4W7J3MATkYQ
これがなぜなのか、、、。
私の勘にしかすぎませんが、おそらく日本語が標準語として、国家の言葉になり、書き言葉が与えられて、きちっ、きちっ、と喋るのが日本語であるということになっていったのではないでしょうか?
じゃないと、字に書けないですし。
広島弁、実際、標準的な平仮名表記で表せません。
たとえばですが、「きゅうりを食べています」は
「きゅ~う~りゅう~、たびょ~るんよお~」です。「りゅう~」の部分は、「(きゅうり)を」という意味だけど、標準語で表記できません。このような、表記できないような方言が、いたるところにあると、国家を文化的に統一しにくいのではないでしょうか。
ちなみに、広島弁及び西日本の言葉には中国語と同じ「四声」があります。「きゅうりゅう」の「りゅう」と竜の「りゅう」は、シラブル内のイントネーションが異なるんです。
この部分をとらえて、広島弁は恐いとか、言われているのでしょう。
つまり、日本語も、国の西半分は、中国語とかなり似ているということです。
日本の教科書制度、受験制度などによる標準化は、これらの言語文化の多様性を、無視することになるので、おそらく、方言話者にとっては、不利に働くのじゃないかと思います。
仮説としてまとめますと、日本という国家を統一する要請として、言語も、ダダダダダダダダと言うふうに(ダ=1シラブル=子音+母音)、人口的に変わっていったのでは???