この1年ぐらいフェースブックやTWITTERで英語喉の存在を知っている人が増えていると思うが、それは存在を知っているということであって、実際に革命を経験してくれたということとは程遠い。その難点は、

1.ゲップエリアに到達できない場合に、意味が分からない

2.聞き取りが向上しない人がいる。

1に関しては、もともとの方言、喋り方の関係上、声帯を力ませずに喋るということが想像を絶するほど難しいということ。これについては、私は実は理解できる。歌となると、私自身声帯が力んでいた時期が長くあり、どんなにがんばっても無理だった。しかし、深呼吸を利用すること、特に、空ぶかしで練習することをやりだして、ついに、歌いながらでもリラックスできるようになったように思う。

この経験から分かるのは、どんなに練習しても、本当に脱力していないと練習の意味がうすいということ。練習するから、脱力ができるようになるというより、本当に自分の体を理解し、脱力できて始めて、できるようになるということだと思う。

剣道で分かるが、大人になって始めた人は、何年たっても脱力が難しく、いつまでも肩に力が入ったようなフォームを続けている。

これは人が言うことではないが、本当の意味でまじめにやっていない。どんなに力を抜けと言われても抜かない。それはたぶん、大人だから、人の話を聞いても、言われても本気にしていないからではないだろうか?

脱力のためには、発想の転換がいる。犬や猫を飼っておられるかたは、観察してほしい。動物はリラックスが得意だ。

うちの犬に、長いあいだ噛むためのえさ?トリート(豚の皮みたいなやつ)をやると長時間かんでいるが、よく見ると、その皮が喉の奥まで入り込んだままでかんでいる。ほとんど胃袋に入っているんじゃないか、、とも思えるが、たまにまた出してきて、噛んでいる。

日本人だと、喉にちょっと異物がはいると、げろっとなるところだ。

これは犬の喉はリラックスしきっているので、皮(食用)を自由自在に出し入れしては噛んでいるようにみえる。

さて、もうひとつの難点の2だが、英語喉をやっていても、革命的な聞き取りの瞬間が訪れない場合、また、これも発想を転換してほしい。本当にゲップエリアで発音しているだろうか?ゲップエリアの音を体感できているだろうか?従来のやりかたも少しぐらいは正しいと思って口先でやっていないだろうか?

音程を無視して音を聞いているだろうか?

ネイティブ同士の会話は分からなくて普通と思い込んでいないだろうか(それはオカルト的発想ですw)?

ネイティブ同士の会話が分からないということは、それは英語力がゼロだというぐらいの厳しい態度で臨んでほしい。せっかく英語を勉強しているのだ。ネイティブが日本人用にゆっくり話している英語だけで、このまま進みたいですか?それとも、普通に英語が海外の人と喋れるようになりたいですか?

まず、一度、赤子の気持ちになって、取り組んでいただきたい。

喉PROJECTのおかげで、一人一人大切に喉的成長を見守りたいという気持ちが強くなってきました。

英語喉オンラインコースへ飛ぶ(ニュースレター登録をお願いします)

Follow me!

5 thoughts on “一人一人、少しづつ

  1. YATTAMON says:

    いつも英語学習者への応援メッセージをありがとうございます。私自身、言うまでもなく英語喉のメソッドは信じてやまない一人なのですが、劇的な変化と言うものを体験していないのでそれが何とも歯がゆい感じです。 英語喉はマスターしたつもりでいますが、時々口発音になります。
    あとは練習のみと考えています。

  2. Motor says:

    Kaz先生 いつもありがとうございます。あたたかいコメントに後押しされて、やはりアドバイスをお願いしようと思い、投稿させていただきました。自分では一生懸命ゲップエリアに到達しようとしておりますが、そこに至っていないと思われます。何か努力の方向性が間違っているでしょうか?お忙しところ恐縮ですが、アドバイスいただければ幸いです。https://audioboo.fm/boos/1575357-2013_08_31_02

  3. Motor says:

    Kaz先生 アドバイスありがとうございます。もう一度、ひとつひとつの音から練習したいと思います。また音声upした際は、コメントいただければ幸いです。引き続きよろしくお願いします。

  4. nonnon says:

    Kaz先生、お世話になります。ここで、先生が書かれている「本当に自分の体を理解し、脱力できて始めて、できるようになるということだと思う。」という内容に共感し、思わずコメントをすることにしました。私は2017年4月1日より、英語喉を学んでいます。只今、英語喉の付属CDとyou-tubeを一通り終え、機関銃英語を拝読中です。英検やTOEICなどとは無関係な人生。7回の海外旅行類の経験はあるものの、今まで英会話のレッスンなどは一度も受けたことがありません。今、「キャッスル」という海外ドラマを見ているのですが、音が聞こえてくるのです。今まで聞こえてこなかった音が。私は、首に痛みがあるため、アレクサンダーテクニークやフェルデンクライスメソッドなどを学んでいます。心身からうまく力を抜き、自分の意志で体を使っていくことが、とても大切なことを痛感しております。今までにも、発音教材を試したことはありますが、従来の英語発音方法は、余計に力が入ってしまい、私には合いませんでした。英語喉の使い方は、英語の上達という視点以外にも、さまざまな副産物があるのではないかと、ワクワクしています。ご報告まで。

    1. KAZ (英語喉著者・当サイト編集人) says:

      これまで聞こえていなかった音が聞こえてきたという件、本当にうれしい知らせです。今、家でPCにて作業中ですが、PCのカチカチというタイプ音、テレビから流れるニュース、エアコンの音の三つの音があるのですが、脳というのは、雑音と思ったら、消したまま聞いているようです。エアコンの音など意識しないと忘れてしまいます。同じことだと思うんです。これまで英語の音の中核である喉の音は、油断すると日本人脳が雑音として処理してしまいます。実は、あの太く豊な音に英語の大切な要素が詰まっているのです。一度聞こえ始めると、ずっと聞こえますね!

Leave a Reply

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.