最近、忙しい。なんでかゆーたら、アメリカでは(日本でも?)税金を申告する時期で、わしは、税金申告のソフトウェアを使って、書類を作成している。面倒なのだが、やっていて楽しい。一番、楽しいのは、実際に入れた数字などが、結果として書類に印刷されること。

で、その印刷された書類を見て、えー?なんでここはこうなるんだろう?と思いながら、確認する。

つまり、機械的に出される数字などと、自分の理解を連結させて理解を試みるときに、楽しいと感じる(これをAとする)。

どうしても理解できない部分があったりして、その場合は、税務署に電話する(これをBとする)。すると答えてくれる。電話をするのは結構面倒だから、好きとはいえないが、まあ、自分でやっているという感覚はよい。

BよりもAのほうが好きな作業だ。

思うにAは、まずNEATな部分がある。雑な情報を体系的にソフトウェアに入力すると、きちんと整理されて印刷される。このプロセスをああ、NEATだなあと思う。ユーモア作家のデーブバリーによると、こういうのを楽しむのは、男性の特徴なんだって。NEATなものが大好き。

Bは、相手が電話に出てくるのを待つのが嫌。面倒くさい。NEATでない。

それから、入力された情報の意味を理解しようとする部分もまあ面白い。税金の制度を理解したようなつもりになれる。乱雑に見える法律のルールに秩序があるんだと感じるのが面白い。

ある税金控除があって、それは、それが認められたら、おいしい、得した感じで、これって控除の対象かなあ、と調べていると、そのケースはダメと書いてあった。やっぱり、ダメか?と納得する。法律って、やっぱり、MAKE SENSEするように書かれているんだなあと感じる瞬間は面白い。

こういう作業を通じて、自分がNEATで、MAKE SENSEなもの(目から鱗的経験)が好きなんだと分かる。

自分を理解したような気持ちになる。

こういう経験が、職業選択の決定をガイドしてくれるとよいのではないだろうかと思った。選んだときに、やる気にあると思う。

ところが、こういう職業につきたいと思っても、それにやたらと難しい試験などがあり、暗記科目があると、突然、やる気がなくなるだろう。

試験制度があまりに大きくなると、実際の競争プールが狭くなる。本当に才能のある人がドロップアウトしてしまう。

社会へのコストはあまりに大きいと思う。

今でも思い出す。大学生のとき、外交官ってどんな仕事かなあと思って、本屋にいったら、内容じゃなくて、その試験の内容でやる気、準備する気を失った。

以前、アメリカで就職コンサルタントを受けたことがある。そのコーチによると自分が何が好きで何が得意なのかを知る一つのテクニックとして、子供のときに何が好きだったかというのを考えるとよいといっていた。

もう一つ関心したテクニックがある。それは、プロジェクトがあったとして、自分が

  • 始めるのが好きか?
  • 中間が好きか?
  • 完成させるのが好きか?

というのを考えるといいんだって。始めるのが好きな人はBUSINESS DEVELOPMENT系が得意。何か新しいことを考えて、企画にする。中間が好きな人は、なにかの作業をして、実践的に仕事を終わらせる。最後のは完成させるのが好きな人。これは特別なエネルギーが要る段階だが、これはなんていってたかなあ?

自分は中間が好きかもしれない。税金の書類をつくるという段階自体を楽しんでいるので。また本業である統計分析でも、実際の統計モデルもよいが、その統計モデルに合うようにデータを作っている過程が好きだ。実際、プログラミングでやるとき、統計モデル自体は5行ぐらいで終わるが、それに入れるデータを作るのに1メートルぐらいのプログラミングをすることがある。これが結構、スキル、経験、その分野の理論的理解を要求されるので面白い。大学院の授業では教えられない部分だ(大学院の授業は逆に実際には5行のプログラミングで終わってしまう部分を勉強する)。

本を書く上では(例 英語喉)、自分は最初のところと、中間が好きだ。最後のところは大変すぎる。編集者さんやデザイナーさんなどは、最後まで仕上げて、それが市場に回らるのが仕事かな?

ちょっと最後、乱雑になったが、企画というものがあり、その企画の段階の3つのなかで自分が何が好きかを知り、そして、その好き嫌いによって、自分がどんな職業をしたいかを決定する(のを助ける)ような考え方は面白い。

ただし、このテクニックは、人々が多くの企画を経験していて初めて使えるテクニックだ。最近、大卒で就職できない状態が10年以上続いているのは痛い。企画を経験しにくいからだ。かわりに、学校で企画を色々とやったほうがよいのかもしれない。

いや、このさい、自分で企画をやってみるのはどうか。とにかく今月何かをやって1万円作ってみよう(本業の外でね)、、、と言う風に目標を決めて、それを達成するための企画を練ってみる、、、ってのはどうか?それに取り組む過程で、企画を経験することになる。学生とかだったら、やりやすいかも。

さて、結論だが、自分を知るということはよいことだ。そのテクニックとして、上に書いたこを紹介した。このテクニック(子供の時に何が好きだったかも含めて)を使って自分探しをすると、面接に言っても自信を持って答えることができる。質問に。自分が何か好きか、どんなことにやりがいを感じるかを深く考えた後だからだろうか。

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