英語喉・ネイティブメソッドが発見したひとつの大切な事項に音のライフサイクルというのがある。音は、一発屋ではなくて、ある程度の発展をともなった展開をみせる。
例えば、Mだとまだ唇がくっついていないところから始まる(この時点ですでに喉はなっているのだ!)。そして、唇がくっついていく。そして、唇が離れたところでもまだ音が続いている。
これまで(喉革命前)、私たちは、唇を離す瞬間のみを練習してきたのである。そのせいか、その瞬間の、つばが飛び散るような勢いがないから、日本人のMは英語のMと違う、、、と思っていたのではないだろうか。
Rの場合は、最初から最後まで同じような音質を伴っているが、それでもライフサイクルをもっている。
これまでは、個々の音が一発屋的な存在だった。パンと一瞬の間に発せられるようなイメージでとらえられていた。だから、音にライフサイクルがあるとはイメージされていなかった。
このライフサイクルの存在によって、これまで理解がされていなかったことが理解されるようになる。例えば、Lは従来の考えでは、常に、舌を口の屋根につけるとされてきた。というのは、その瞬間こそが、Lの本髄であると考えられてきたからである(その発想の結果、Lの発音のためには、舌の筋肉を鍛えるという実践が生まれてしまった)。ところが、ライフサイクルの存在が発見された今、実は、Lは、現れ方によっては、舌が口の屋根につかないで終わってしまうこともあることが発見された。
例えばだが、Lはいつもいつも、口の屋根に舌をつけなければいけないということではないのだ。Lの後にどんな音が続くかによっては、口の屋根に舌が着くまでに終わってしまうことがある。
英語喉においては、MAILMANという例で説明している。Lは、フォロースルーの子音なので、ライフサイクルの途中までしか発音されない(このあたりは、英語喉を読んでいないと分からないかもしれません)。また、その後に続くMとの関係上、舌が口の屋根につかないところで終わってしまう。
従来の説明では、Lが消えると説明されていた。消えるわけではないのだ。Lの前半は発音されているのだから(喉はL特有のルート音をともなって「なっている」のだ!)。
一番ものすごいのは、口や喉をリラックスさせて3ビートをしておれば、この現象は、努力なしに起こる点である。つまり喉発音+3ビートだけで、これまで複雑と思われていた音声現象が全て実践できてしまうのである。