一緒に働いている人などで、長く知っているんだけど、なんとなく、名前を間違って読んでいる、呼んでいるような気がするときがあるが、結構、そういう名前には共通点があることに気がついた。それは、ERが名前にあるときだ。
例えばだが、エリンさんはERIN、エリックさんはERIC。呼んでいて、なんか違うなあと思っていたので、ジーナに確認してみたら、やっぱり案の定、微妙に違った。いや、そうじゃないかとは思っていたのだが、確認するのがおっくうだった。
ERINという名前はe-I-r_/r_-i_-Nと発音するのが正しい。
ERICという名前はe-I-r_/r_-i_-Kと発音するのが正しい。
しかし、ひとつ、やはり英語は音が最初でつづりがあとだなあとしみじみ思うこと。
ERINのほうは、一番めのRは意識していうけど、2番目のRはフォロースルーのRだ。ただ単に、喉がだら~~んとしているから、引き継がれたようなやるきのないRだ。
ERICのほうは、どっちでもいいそうだ。意識して両方をRで言ってもいいし、ERINと同じ要領でだら~んとしているから勝手に起こるRでもいいそうだ。
いいかえると、ERINのRを意識して2回言うと、ちょっと違ってくるということである。
な~るほど。しかし、意識的に一度気づいてみると、考えなくてもできるようになる。おそらく、こういう風に発音するのが一番簡単でもあるのだろう。
例えば日本語で「ようこ」という名前は「よ、う、こ」とは発音しない。「よ~こ」と発音する。このことを外国人の日本語学習者に教えたとしよう。するときっとすぐマスターしてしまうだろう。というのは、そのほうが言いやすいからだ。
音声学者が日本語のNには色々あるとか変化するとか言ういいかたをするが、そのことも、外国人が学習するうえで、別に指導しなくても、自然にそうなる。変化しているわけではなく、次にくる音のせいで、そういう感じで発音してしまうのである(しかし音が変わるわけではない、、、SHINBUNをSHIMBUNと書くことがあるが、実際にはNの調音点がMのものと同一になるわけではなく、Nはやはり喉の奥のほうで調音される、、、たまたま後続の音のせいで唇がしまっているだけだ。視覚的情報にまどわされてはいけない。)。
e-I-r_に関連して私は直接セミナーで教えていて、日本人の99%がある単語でつまづくことを経験している。
機関銃英語が聞き取れる!の38ページを使って一緒に繰り返す練習をするのだが、JANUARYとFEBRUARYで、このe-I-r_が出てくることは、音を聞くだけでは気づきにくいようだ。
JAN-NUW-WAR-RYのWARの部分は、どこですか?にあたるWHEREと同じ発音なのだ。
FEB-YUW-WER-RYのWERの部分も同じでWHEREと同じ発音だ。
e-I-r_に気づきにくいのは、二重母音的なEIがあっても、1シラブルのなかで流動的に発音されているので聞こえにくいのだろう。
しかし、これに気づき、実際に使いだすと、英語の流動性がはげしく増すように思う。
それでは音声で。
[audio:http://nippondream.com/file/kaz_09_28_2011.MP3|titles=kaz_09_28_2011]直リンはここをクリック。