私が行っていたシカゴ大学では、社会資本の研究とか、人的資本の研究とか、二つをあわせたような研究とかが盛んだった。社会学のコールマン先生がまだ生きてらっしゃって、授業を受けたが、そういうのを講義されていた。クラスメートも、経済学のような社会学のような研究をしていた。ネットワーク分析というのもさかんだった。
英語喉は、英語力を上げるので、人的資本を増やすことになる。けど、社会資本っていうのも増強すると思う。コネみたいなものだ。人間のつながりがリソースになるだろう。
先日、会社で、一人やめて大学院に行くというので、その送迎会でハッピーアワーに行ってきた。その人は、昔、高知県でJETをやっていた人。会った当時は、私に日本人が喜びそうな話題を振ってきていた。例えば、日本のケーキはあまり甘くないですねとか。でも、私が喉で喋っているうちに、そういう話題もなくなっていって、普通の会話をしていた。そんなものだ。
以前だと、ハッピーアワーに行くと、そういう親日派と喋るぐらいだったけど、喉をはじめてから、そういうのがなくなり、ただ単に、そこに居合わせた同僚と喋っているという感じだ。
喉で喋ると、普通に人になったという感じだ。
で、喋っていると、同僚が後ろから、おいと声をかけてきた。こんなことは前は起こらなかった。相手から話しかけてくるなんて。
そこで、私は、こら~わしは今しゃべっとるんじゃ、、と冗談を言ったら、とてもよろこんでいた。
つぎに、まだ他の同僚が喋りかけてきて、喋ってしゃべってしゃべくりまくってきた。これも以前は起こらなかったことだ。
前は、ぽつんとして、透明人間だったので、こちらが努力しないと会話に入れなかった。
口発音というのはそういうものだ。ネイティブが聞いたとき、口発音の人の英語は聞きにくいし、また怒っているように、また相手に興味がありませんという感じに聞こえる。
そのあと、また他の同僚と話をしていたのだが、日本の100歳を超えた老人が行方不明になっているという話をしたら、ものすごい盛り上がりを見せていた。非常に、これは変だ。前は、日本の話をしても、盛り上がらないかった。相手が日本に興味がないからだと思い込んでいた。
ハッピーアワーに行ったのは行ったのだが、最近、あまり行かない。口発音時代は、こちらが、アメリカ人の友人をつくりたいというのがあったので、積極的に行ったのかもしれない。でも、ぽつんと取り残されてしまい、嫌な気分になったものだ。
以前、何回も書いたが、前の会社で6,7人ぐらいでランチに行ったとき、私のところから右側に会話のグループができ、私の左にも会話のグループができ、20、30分ぐらい、誰も私を見ないで、話を続けるものだから、もし私が今いなくなっても、誰も気づかないだろうと思ったほどである。
まさに透明人間である。
ところが、喉発音になって、全く状況が変わった。逆に、いつでも友達がつくれるという気になったので、ハッピーアワーにあまり行かなくなった。
私は、透明人間を脱して4、5年ぐらいになるのだろうか。英語喉をやりだして4、5年ぐらいだからだ。
これから留学をしたり、国際交流をしたりする人達には、絶対的に透明人間の経験を味わってほしくない。
しかし、そういう経験なしに、すっと国際交流できる今後の人達をうらやましく思うこともあるが、まあよい。
先日、去年、直接教えさせてもらったかたからメールがきて、英語喉のおかげで、アメリカ人が親しく接してくれるということを教えてくれたので、このことをもう一度書きたかったのです。
長崎の雨さん、ヨーロッパ出張でなにか喉効果ありましたか?ZENさん、パーティーなどでの効果などぜひ教えてください。
あ、そうだ、ハッピーアワーで、会社を辞める人が最後にハッグをしてきていたが、英語喉をやっているとハッグ攻撃にあうことがある。