日本人の10人に一人は、日本語のSが、微妙にTHに近い。日本語をしゃべっているかぎり、これは全く問題のない現象だ。非常に些細なことである。本人は無自覚なはずである。だから、これを発見するには、友人や家族に聞いてみる必要がある。念のため。

さて、英語の発音にとりくもうとすると、大問題だ。

S自体の発音が困難なだけでなく、SHやCHやZHといった発音までにも影響を与えてしまう。

一番手っ取り早いのは、まず日本語で直しておいて、それから英語喉でやるのがよい。

まずは、自分で気づくことが大切だが、日本語においては、あまりに些細なので、なかなか気づきにくい。このあいだNHKのサンデースポーツを見ていたら、その現象がかすかにある人がしゃべっていた。本当に、微妙で、言われないと気がつかないし、日本語をしゃべる上で、全く問題はない。

YOUTUBEで探したら、私が見ていたものと全く同じ番組があったので紹介したい。

高橋大輔 復活への道というタイトルだが、高橋さんではなくて、ゲストコメンテーターの本田武さんのSを聞いてもらいたい。例えば、以下でいうと、3分49秒のところで、本田さんが、「そうですねえ」というが、そのときの「そ」と「す」を聞いてもらいたい。

http://www.youtube.com/watch?v=TROycyeP4m8

やや摩擦が強い音だが、舌の前のほうと歯の間で小さな竜巻のような摩擦が聞けるだろうか。英語のS,SH,ZH、CHなどを発音するさいに、なかなか難しくなる。

いや、摩擦が強い弱いという問題ではない。Sにおいて起こる気流と違う気流が生じているということだろう。

英語喉では、すでにアドバイスをしているので参考にしてほしい。引用してみよう。70ページ、Sのところの最後だ。

日本語において、サ行の音が少しタ行の音に似てしまう人は、注意が必要です、、、、この発音法で英語を喋るとSがTHに似てしまいます、、、舌を平らにしたままでリラックスして喉発音を徹底すれば、舌と前歯の間に摩擦がおきませんから、直ります。慣れるまでは、わざと舌を前歯に近づけないで練習してください

これは日本語でまず練習してみるとよいだろう。それから、友人などに聞いてもらって、意見を求めるのもよい。

逆に、上のYOUTUBEの本田さんのSをマネしようとするなら、舌を歯に近づけるとするとよい、、、独特の気流が生じるからだ。皆さんもやってみてほしい。 

日本人の一部の人のSがTHになるのは、それはTHのような舌の置き方で、舌が歯に近づいており、その舌の形状が独特で歯周辺との摩擦をうんでいるからである。それをとりのぞくのが英語の発音には大切であるが、そのためには、舌を平らにしリラックスさせることだ。いや、繰り返しになるが、わざと、前歯を歯の治療中のときのように考えて、舌をできるだけ離して練習する。感覚をつかむまでは。

もちろん日本語をしゃべっているかぎりには、Sに摩擦の要素がおおかろうと少なかろうと、どうでもよい。摩擦の度合いが弁別的な特徴ではないからである。

さて、日本語でSがTHになってしまう人は、ぜひ英語喉の説明に挑戦してみてほしい。まず日本語で直しておき、それから英語のSなどに取り組むのがよい。母音には影響がないと思われるが、舌が平らで、リラックスさせておくのは、英語のどの音にも大切である。

音声で説明してみました。

http://www.estat.us/blog/s_th.wav

 

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