英語喉出版以来、するどいご質問をいただいております。アキさんからご質問をいただきましたので紹介します。
最近、ロシアからのスパム攻撃のせいで、コメント機能を停止しておりますが、もしご質問がありましたら、メールでお知らせください。question あっと estat.us まで。
***以下、アキさんからのメールの引用です***
ところで最近は、上川先生の著書で発音練習を続けていたおかげで、私の英語発音がずいぶん改善されました。先日たまたま初対面の英語ネイティブと簡単な挨拶を交わした際に、「あなたはアメリカのどこの学校に留学していたのか?」と質問されました。私は一度も、アメリカへ行ったことはありませんが。
<回答: ジーナが前に、西洋人は、本当にうまいと思わないとほめない、、、みたいなことを言っておりました。アメリカの大学へ留学したのかと思われたということは、すばらしい成果だと思います。それも、簡単な挨拶で、そこまで言われるというのは、喉実践者からよく聞く言葉です。ヒロさんだったかな?前、似たことをおっしゃっていました。二言、三言で、おー!とくる。結局、喉と3ビートを開いては聞いているということですね。 NHK喉自慢で、鐘がすぐなる人がいますが、似ていますね。>
最近、発音に関してとても気になっている問題がありますので、以下に3点、質問させてください。
(1){a, a_} の発音の使い分け方について 「英語喉50のメソッド」のp39~41 によると、アクビエリアの最上部の {a} を使うのは、スペル上で a の後に m, n が来る部分だけとなっていますね。しかし実際にアメリカ人が喋るのを聞くと(映画やテレビ放送など)cat, back, fat などでも、アクビエリア最上部の {a} を使っている人が非常に多いようです。イギリス人は、あまりこんな喋り方はしないようですね。back のアメリカ式発音は、「ベエアーック」みたいに長く強く伸ばして言う人も多いようです。
<回答:ジーナに確認しましたが、やはり米語において、二つの区別は厳密にされるようです。ただし、地域によって深みが微妙に違う可能性はあるといっていました。ですから、区別をするのが無難です。アキさんに、なぜそう聞こえるか、、、という点ですが、ギャーみたいだったら、アクビエリア、という感じで、捕らえてらっしゃる可能性はありませんか?あくまでも音色の質を聴き比べてみてください。ただ、ノンネイティブとしての私としては、おっしゃっていることは分かるように思います。>
このような発音は、下品で不正なアメリカ式の(日本人の我々が真似をするのは良くない)ジャンク英語発音だと考えるべきでしょうか?
<回答:下品ということではありません。それは、げろげろ的な声を日本語では下品とみなすというところからくる錯覚ではないかと思います。フランス語などは、もっとげろげろ的ですね。>
本来はゲップエリアの {a_} を使うべき部分で、わざと大袈裟に聞こえるように {a} を伸ばして強調して発音している悪習に過ぎないのですか?
<回答:これはおそらく、ゆっくりとしゃべっているということではないでしょうか。南部の人など、ゆっくり、シラブルを一つ一つしゃべります。>
また、アメリカ英語では can't を「キャーント」とアクビエリアで言うのに対して、イギリス英語では「カーント」みたいに言う人が多いですが、アメリカ人でも東部のインテリにはイギリス英語みたいに言う人がいるみたいですね。このイギリス式の can't では、アメリカ英語において {a} を使う部分でも、ゲップエリアの {a_} を使っているということなのでしょうか?
<回答:イギリス英語では、ゲップエリアを使うことが多いようです。さて、東部のインテリがイギリス英語みたいに喋るということはないと思いますが、メイン州とかのあたりの方言で、日本人の感覚では、イギリス英語を思わせるような感じがあるのかもしれません。>
そもそもイギリス英語では、ほとんどゲップエリアの母音 {a_} の方を使うのですか? それとも、これは別の音ですか?イギリス英語では、car, far など母音の後の語尾の r を発音しないで、「カー、ファー」みたいに発音しますが、このときの母音が、can't の母音と同じようにも感じますが、いかがでしょうか?
<例えばHOTだと、 {a_}のときに、Aと発音する、、とジーナが言っていたと思いますが、それをさらに、ゲップエリア発音するんだったかどうかは、ちょっと忘れてしまいました。イギリスでRを発音しないということではありません。Rを発音するけど、アメリカ英語のRと違うということです。ですから、FARとFA~を言い比べてもらうと、やはり違うことが分かります。ちょっと厳密に答えられなくてすみません。>
(2)cat で {a_} を発音すると、「カット」みたいな cut に似た発音になってしまう人が、私の友人に何人かいます。 これは、cat の c の部分である {k} を、日本語のカ行と同様に喉ブレーキをかけて言っているということなのでしょうか?
<回答:これはありえます。Kを言うときに、どうしても喉の奥がしまりがちになるのではないでしょうか?すると、日本語のアに近くなるのでは?CUTのアというより。
喉ブレーキどころか、喉ドアのように、確実に喉の奥がしまってしまう音がありますね。日本語的に発音すると。KとかGがそうですね。英語喉では、そういう説明をしたことを覚えています。>
(3){a_U} の発音について 「50のメソッド」のp53~56によると、couch, south, house などの母音は、{a_U} ですが、これらを {AU} または {Au} のようにアクビエリアだけで言う英語ネイティブが多いように聞こえます。これは、アメリカ人もイギリス人も同様ですが、これは間違った発音であり、正確には {a_U} を使うべきなのでしょうか? 以上の質問は、私の知人の英語の教師にも問題視している人達がいますので、よろしければぜひ、ブログ上で上川先生のご回答を頂けませんでしょうか。なにとぞ、よろしくお願い致します。
<回答:ジーナによりますと、これはやはり本のとおりが正しいということでした。実際に、わざと間違って発音したのと正しいのを比べてくれましたが、やはり間違ったほうは、日本語っぽかったです。HOUSEをわざとハウスみたいに言うと、やっぱり違うなあと思いました。
どうもご質問ありがとうございました!
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