日本語は意味が薄い言語か? 日本語=掛け声論

1236 この週末から1週間ほど帰国しますが、7月の10日(日曜日)の12時半から2時間ぐらい、三羽さんとの対談をネットラジオで放送する予定です。カレンダーに書いておいてくださいね。 さて、 昨日、日本語は掛け声に近く、意味が薄いと言ったが、考えれば考えるほど、たくさん例が出てくる。 例えば、日本のミュージシャンの多くは、日本語の歌詞などどうでもよいのだと思う。これは本当だ。実際、何を言っているか分からない場合が多い。先日、日本語のラップをやっている人がNHK INTERNATIONALのJ-MELOに登場したけど、歌っていることが、分からない。 でも多くの日本人にとって歌が分からなくても、慣れている、そんなもんだと思っているから、気にならない。 昔、浅田彰さんの構造と力という本がはやったが、これも難解な本だが、結構売れたというが、多くの日本人にとって、意味が分からなくてもそんなもんだと思っていると思うから、気にならない。 よく英語教育論で、「発音より内容が大切だ」と言っている人の書き物をみたら、わけが分からない場合があるが、これも、日本人の読者の多くは、「えらい人が言っているのだから、意味が分からなくてもOK」と思ってしまうだろう。 日本語は掛け声的な表現が多いことに気がついたのは、それは、私が会社のカフェテリアを経営している韓国人へしている挨拶がきっかけだった。 あにょはせよ~ かむさはむにだ~ みたいな挨拶をする。 かむさの部分はたぶん「感謝」だと思う。「はむにだ~」は、「します」という意味じゃないかなと想像する。 つまり、朝鮮語では、「ありがとう」は「感謝します」と言うのだと想像する。 これは英語と同じだ。THANK YOUは「あなたに感謝します」という意味がある。 日本語では、「ありがとう」だけど、これは単なる音の集まりであり、意味自体はない。ありがとうというのは、「ありがたい」、「あまりない」という元々の意味があるのだろうか??? しかし、ありがとう自体には、英語や韓国語のような直接的なる意味がない。 日本語の表現の多くは「かけ声」なのだろう。 「あけましておめでとう」かけ声である。「あけまして」は「年があけましたが」という意味だとは思う。「おめでとう」の直接的なる意味は薄いがこれはスローガン的だ。 英語はHAPPY NEW YEARだが、これは文字どおり、幸せな新年を!という意味だ。そういう意味だから、年があける大晦日の日にだってHAPPY NEW YEARと言うことができるし、年が開けて、厳密には正月(アメリカでは1月1日だけ)が終わっていても、最初に人にあったときに言うこともできる。 「あけましておめでとう」は掛け声で、年が明けたときにしか言わない。 この違いがあるのは、英語や他の言語では、単語に意味に詰まっているからだ(当たり前だが)。日本語は掛け声表現が多いのだ。多すぎて、何が「かけ声」で何が「本当の心の声」なのかわからなくなってしまう。 がんばれって「心の声」なのか?掛け声なのか?微妙に分からない。 「よろしく~」なんて表現も、それ自体の直接的な意味がない。英語だと、NICE TO MEET YOUだが、これは、直接的な意味を持っていて、「あなたに会って、ナイスでした」という意味だ。 日本人の英語の勉強方法は、日本語において、あまり意味のない表現、掛け声的表現を、どうやって英語にするかという、あほらしいことに全集中力をそそいできているように思える。 例えば、「よろしく」をどう英語にするか~~~~ なんてことを、ものすごい勢いで、勉強する。 あるいは、日本語論みたいなのがあって、よくこれは漫画の形式をとると思うのだけど、掛け声的な日本語を持ってきて、英語にはな~~~い~~~、と感動して、面白いと納得する。 ガイジンも苦労してい~~る~~~ぞ~~~と感動して、なんと日本語は深い言語なのか~~ と感動する。 ここで英語喉パラダイムからのお知らせがある。 英語をぺらぺら喋りたいならば、意味のないことを言わなければよいのだ。 よろしくと言いたい気持ちは分かるが、「よろしく」って掛け声であり、それは社交辞令だ。 言わないと気がすまないと思うが、意味はあまりない。 意味がないことを言わなければ、よいのである。 だから、「今後もよろしく」と言いたい場面では、そのときの気持ちを意味に忠実に言えばよいだけの話である。 うわ~、本当に楽しかった~~~~という気持ちだったら、 I HAD SO MUCH FUNとか言っておけばよいのだ。 「よろしく」と言いたいのは、それは、コミュニケーションがうまくいかず、とりあえず、何か意味がないけど、言っておきたいという感覚があるから、言いたいのであり、それを言いたい時点で英語におけるコミュニケーションは終わっているといえる。 相手と心と心のコミュニケーションができなかったということだ。 「がんばれ」という言葉だってあまり意味がないが、我々がよく使う言葉だ。 我々日本人は、成長し、日本語を喋るようになるプロセスで、言語の牢獄に閉じ込められてしまうのではないだろうか? 小学校では、「あいさつ運動」というのがあって、とにかく、挨拶をするという教育があったのだが、あれは、言語の牢獄に閉じ込められる最初の1歩なのか。 そして、中学、高校、大学と、教育の場で喋る、発言する、表現する、、、のは皆無。 […]

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聞き取り100%の件

1232 今週末の英語喉セミナーです。今回を逃すと7月の中半まで喉セミナーはありませんよ~~~。 http://www.doodle.com/bpxmkqvv8ufgtktm さて、英語喉で、すご~~~いと思った人は、きっと発音だけでなくて、音の聞き取りがよくできるようになった人じゃないかな。それも結構、短い時間で。 メカニズムははっきりしています。 1.今まで雑音として処理していた喉の深い響きの方に感心を向けたら、当たり前だけど聞けるようになった。 例えば、皆さんの部屋にクーラーがかかっているとします。クーラーは小さな雑音を出しているでしょう。でも、脳ってそれを雑音として処理するので、結構、聞こえてませんよね。でも聞こうとすると聞こえてくる。 今までIFとかいう発音を聞いても、その深い部分を聞いていなかったので、雑音にしか聞こえなかったわけです。あるいはSHE ISがSHEY-YIZみたいになるわけですが(喉発音なので勝手にYが生じる)、そういうのも雑音として処理していたら聞けませんよね。 2.シラブルはまさに、どこからどこまでが単位かを教えてくれるのです。シラブルを無視していると、音が大量にながれてきて、全然つかめないでしょう。例えば、 HOWAREYOUDOINGTHESEDAYS? と音が流れてきたとき、わけがわかりません。でもシラブルがあるということを理解すれば、 HOW-ARE-YOUD-DOW-WING-THEZ-DEIZ? とグループに分かれて頭に入ってきます。 だから、急に英語がゆっくりになったように聞こえるわけです。 このことは、結構、瞬間的に起こることで、誰にでも起こることです。 まだこれを経験されていないかたは、以下の工夫をしてください。 1.通勤のときなどに周りにある看板などの字を見て、ネイティブならどう読むかなとシラブル分けしてみる(3ビートに気をつけて)。 例 淀屋橋 --> YOD-DOY-YAB-BASH-SHIY 2.日本語をわざと3ビートで読んでみる。 3.実際にネイティブと会話する。ゆっくり、シラブルを大切にしながら喋る。 量をこなすから聞こえるようになるわけではありません。発想の転換で聞けるようになります。 よく女の人の横顔に見えたり、月面に見えたり(??でしたっけ)するような絵があって、最初は難しいけど、見ていると、見えるようになるのがありますよね。 ちょうどジーナの両親の家にも飾ってあるのだけど、一見、単なる木の彫刻で意味がないように見えるのが置いてあるのだけど、じっくり見ていると文字が見えてくる。一度、見え出すと、もう元には戻れない、、、というのがあるんですが、それに似ています。 そもそも、日本人以外のノンネイティブの外国人は最初から英語の音が聞こえているというのです。だから、英語がこんな風に聞こえる、、、空耳と言って楽しんでいるのは日本人だけということになります。 単語のアクセントの位置を試験問題にしているのも日本だけです。 外国で英語がどう教えられているのか、、、なんてのも調べたら、何が大切でないのかが分かってくるはずです。  Tweet This Post This entry was posted on Friday, June 24th, 2011 at 9:23 am and is filed under 喉. You can follow any responses to this entry […]

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盗み聞きをしてしまった件

1231 今週末のセミナーの募集です。とりあえず英語の音が聞こえるところまで行きましょう。 http://www.doodle.com/bpxmkqvv8ufgtktm   MASA RADIOが益々盛り上がっている。 MASAさんが、相手のパーソナリティーを引き出しているようで面白い。 http://audioboo.fm/boos/394083-masa-radio-talking-to-cheerful-yuyu http://audioboo.fm/boos/394141-masa-radio-talking-to-emily-again また、タイの日本語教師さんが、英語ができなかった中国人の人が短期間で英語ができるようになっていくのを目撃されているのが面白い。あと、http://thainihongo.seesaa.net/article/211369507.html に書いてあるのだけど、聞くことができるようになったら単語が自分のものになるスピードが速いとあるが、これは本当だと思った。 聞き取りが出来ないと単語の暗記は単語集とかに頼ることになる。あるいは読んでいて字として勉強する、、、まあこれは普通日本人が中学高校とやることだ。 しかし聞けるとテレビなどをぼ~と見ていても、単語を覚えることになる。 そういえば、私は英語喉前からアメリカ英語がそれなりに聞けていたが、辞書はもう20年ぐらい調べたことがない。耳で聞いていて、何回か出てきたら、なんとなく覚えてしまう。人の顔をおぼえるのと一緒だと思う。 やったもんさんもSKYPEで英会話をはじめられたようだが、とてもよいことだ。 さて、最近、電車通勤を週3回ぐらいはするようにしている。電車だと行きと帰りで10ドルぐらいだ(800円ぐらいか)。会社から一ヶ月に50ドルの手当てが出るのと、あと、税金の控除になるので電車は経済的だ。 自動車だと今1ギャロン(4リットル?)4ドル強だ。往復でおそらく2ギャロンぐらいかかるので8ドルぐらいかかる。だから自動車のほうが微妙に安いけど、電車のほうが補助が出るのでやっぱり安い。 駅から会社まで5分ぐらい歩いていたら、若い社員の男女が話をしながら歩いていた。自己紹介をしている。最初はどんな英語文法を使っているかと思って聞いていたのだけど、男性のほうの内容を盗み聞きをしてしまった、、、。 なんでもハーバードのプログラムである外国の学生たちと会議をしながら交流をするプログラムだという。 どこの国か、言わなかったのだが、それはきっと、最初から日本だというと、相手の女の子に、「この人は、きっと日本に行って、日本の女の子達にもてまくった類ね、、、」と思われるのがいやで、どこの国かは最初から言いたくないのかな、、、と私は思った。 そのプログラムは素晴らしく、その国の学生達と、エネルギー問題、国際情勢などについて話したという。 そして、アメリカ人とその国の若者たちとのネットワークができて、あとでその国を旅行したりとか、あるいはビジネスの話をしたりとかで、素晴らしい経験になった、、、。 このあたりで、私は、ありゃ、あの「日米学生会議」だと思っていたが、違うのかと思い出した。 <日米学生会議出身の友人がいるが、英語喉を紹介したら、「ネイティブのように喋る必要はない」で話が終わっている。> だって、日本人の大学生がこんな素晴らしいネットワークを気づくような関係になれるはずがないと思ったからだ。口発音では、そもそも相手の言っていることが分からないし、通じないし、また冷たいイメージになるから、友情を結ぶのは難しい。 先日もJETで2年間も日本に住んでいた元同僚が、「日本人の友達がいない」と言っていた(中国人や韓国人の友達はいる)。 英語喉をまだ知らないだろうからだ。 そして盗み聞きを続けていると、その若者がついに言ったのだが、相手の国は中国だそうだ。 やっぱりそうか、、、。 中国人の学生は当たり前のように英語ができるのだ。中国語は口発音だけど、喉を閉めない。またシラブルは当たり前のように知っている。 このようにして、アメリカの若い人達で国際関係に興味がある人達は中国の若者達とネットワークを気づいていくのだなと思った。 さて、わが祖国日本では、今、高校生などが単語のアクセントの位置などを暗記しているのか~~。 と思うと情けなくなった、、、という話です。文部科学省に訴えても無駄か、、、 MASAさん、ひきつづき、英語の正しい勉強方を示してください!!!!  Tweet This Post This entry was posted on Thursday, June 23rd, 2011 at 9:05 am and is filed under 喉. You can follow any […]

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