批判的コメンタリー
英語会話は「じげいこ(剣道用語)」から始めよう
剣道の練習へと昨日、近所の大学の体育館にいったら、そこの事務の若いのが、「あんたら、今日、練習あるん?予約はいってへんよ。他のクラブが予約してるよ」と言われて呆然。しかし、待ってたら、他の剣士たちに会えるだろうと思って待っていたら、そのとおり。日本人剣士2人と知り合えることができた。 英語喉を自己紹介がわりにしたが、10分ぐらい説明したあと、一人のかたが、上で私が言及した事務の兄ちゃんの英語が、あれ、聞き取れているように思える!とおっしゃったのは確かだ。 その後、コーヒーを飲みながら、剣道を語った(いや、英語喉ばっかり語ってしまいました、ごめんなさい)のだけど、とても勉強になって、この剣道会話は私にとって一生の宝物になるように思えた。 やはり強い人たち、極めている人たちからは学ぶことができる。率直に色々な疑問を聞いてもらったのだが、うなるような回答をもらったのだ。そして、思っていたこと、聞いておそわったことを、試してみたくてしかたがない気持ちになった。中学校と高校と剣道をやったが、楽しいとおもって稽古をしたことがなかったのだ。でも、今は、試してみたくてみたくて。 私がやや冗談で思っていることだが、剣道の練習で楽しいのは、「じげいこ」で、やはり実践的なからみだ。そのからみの中で、自分を試すことができる。 英語でも、「じげいこ」をまずするべきではないだろうか?英語喉で聞けて、言えれば、あとは実践だ。 昨日、UPしている英語喉ライブは、そんなじげいこ的な場になっていくのではないかと思う。 剣道には「でげいこ」というのもある。他の道場に行って、一緒に練習をすることをそう呼ぶ。私はやったことはないのだけど、これも実践を重んじることにつながるだろう。違ったスタイルを持つ人たちと交わることで、自分の力を伸ばすのだろう。 さて、英語喉ライブは、また来週の日曜日にやります。 テーマは日本人が海外で勉強したり、働いたりすること、、についてで、アメリカで働いている英語喉実践者であるKENJIさんとIHAさんがゲストです。使用言語は英語が75%、日本語が25%ぐらいです。 時間は、日本時間の10月9日、日曜日正午の予定です。場所はここです。時間になったらクリックしてください。番組中に質問をされたいかたはSKYPEにてお願いします。私のSKYPE IDを登録しておいてください(eigonodoです)。 http://www.ustream.tv/channel/eigonodo-live さて最後に、今日書いたことを通勤途中にアドリブ英語でしゃべってみました。音声でどうぞ。 [audio:http://nippondream.com/file/kaz_10_03_2011.MP3|titles=kaz_10_03_2011] 直リンはここをクリック。
トーストマスタークラブ2回目参加
会社のトーストマスタークラブ2回目参加しました。今回は、この秋に挑戦するもの、、、というタイトルを与えられアドリブスピーチ2分をしたのですが、私は剣道をすると言いました。近所の大学にクラブがあるので参加する予定です。DCで防具を譲ってくださったかたがおられるのです。あと道着をゲットしないといけません。 まだまだ喋ることに対する恐怖心が克服できません。あと2,3回やったら克服でしょう。なぜまだ克服できてないと思うかというと、喋っているうちに気分がハイになり、今日使わないといけない語を使うことを忘れてしまうからです。昨日は1個、使わないといけない単語があったのです。 面白いことがありました。発表の後、インドの人がアドバイスをしてくれるたのですが、その人が、私にパースが多すぎるから気をつけてといいました。そのときに、「え?パース???」と意味を問おうとしたら、周りのアメリカ人3人ぐらいが、PAUSE(パアズ)よ、、、と言ってくれました。 つまり、インド人は確かに独特のナマリがあるかもしれないけど、英語ネイティブ達は理解しているということです。ZとSの違いは対した違いではないのです。喉発音でシラブル数(というか分割の仕方が正しい限りは世界的に英語が通じるということです。 私は英語喉暦5,6年ですから、普段聞いていないインドなまりの強い英語にちょっとてこづったということですね(強くない人もたくさんいて、その場合は問題ない)。 日本人は、日本人の英語が通じにくいのはアクセントの位置を間違えるからだと思いこんでおり、国民総動員で、単語のアクセントの位置を暗記しますが、これはまったく的外れなわけです。 インドの人は、独特のイントネーションで喋りますが、完全に世界的に通じるわけです。そういう英語を聞いて、日本人がよく「なまりがあっても自信を持ってしゃべるんだ」と言うわけですが、それは完全に的外れなわけです。 立教の鳥飼先生が、もし外国人に、そういう風に英語では言わないといわれたら、逆に、「日本ではこういうんですよ」と教えるぐらいの態度を持つべきだとおっしゃっていますが、それは、的外れでしょう。こちらに先生のインタビュー記事が転用されておりました。 http://d.hatena.ne.jp/what_a_dude/20101021/p1 日本人の英語が通じないのは、一語間違ったからとか、ある単語のアクセントの位置がちがったとか、表現が古かったとか、そういうレベルの問題ではないのです。もっと根本的な問題なのです。 また、そのような発言(もう何十年も言われていることのように思えるのですが)は日本人学習者を全く助けません。助けるとすると、英語が流暢である先生がそのような寛容な発言をされるなんて、なんとすばらしい先生だろう、、、と先生自体のカリスマ性の度合いが上がるということだと思います。 日本人には日本人の発音があっていい、、、と発言される先生が、実際に英語を聞いてみると、結構流暢だったりします。声の響きがよく、まさに英語喉だったりします。 そのあたりがかわいらしいオチでしょう。 ちょっと引用してみます。 引用はじめ (鳥飼)「お互いに英語が外国語で、下手な英語を話す人同士が『本当はあなたの母語が話せたらいいんだけど、ごめんなさいね』『いやいや私こそ、日本語を話せないのでごめんなさい。しょうがないから英語で話しましょう』というわけですから。日本人は日本人らしい英語を話し、中国人は中国人らしい英語を話し、でも基本を守っているから英語として通じる、コミュニケーションが出来る。これがあるべき国際共通語としての英語です」 引用終わり 私の感覚では日本人の抱える英語の問題は、もっと基本的に、そもそも、相手が何を言っているのか、音のレベルで捉えられない点であり、例えば、喉実践者のNITROさんが、英語喉革命以前、アメリカに来て、相手の言っていることが(単語が簡単でも)、全く聞こえない、、、というレベルの話なので、上のような流暢なことを言っておられないということじゃないでしょうか?普通、中国人は、発音になまりがあるだけで、聞き取りはできているし、通じています。 喉発音と3ビートで聞けていえるようになりますよ。 ある意味でもう何世紀も英語は国際共通語なのです(あまりに当たり前ですが)。何世紀も前からネイティブとノンネイティブはお互いに通じ合う英語を共通語として喋っています。共通語として大切なのは、シラブルの数を変えないということ、喉から発音すること(でもこれは当たり前すぎて、努力なしにそうなっているのです)。 たまたま、日本人だけが(韓国人も少しだけそうだが日本人ほどではない)、どうがんばっても通じない、聞こえない、、、で大変な状態にある。だから、国際英語がどうの、グロービッシュがどうのという話になっているのでしょう。 さて、英語喉チャレンジャーライブですが、MASAさんが、お忙しい合間をぬって、解説を加えてくださるそうです。詳しくはMASAさんのサイトをご覧ください。 http://nodo-journey.blog.so-net.ne.jp/2011-09-16 皆さん、英語ができる日本人になりましょう!絶対なれる! それでは本日の英語喉チャレンジャーライブです。 [audio:http://nippondream.com/file/kaz_09_16_2011a.MP3|titles=kaz_09_16_2011a] 直リンはこちらをクリック。 それからこれは、シャドーイングという練習方法をさらにパワーアップした、「なんでもスーパーシャドーイング」という方法です。昨日勝手に考えましたが、AMラジオのステーションを変えながらそこで聞こえる言語をすべてシャドーイングするというものです。スペイン語放送もしないといけませんが、予期していなかった言語も登場しまして、ちょっとびっくり。 シャドーイングの練習を英語に限る理由はありません。聞こえたものをすべて言う練習です(とはいえ、予期していなかった言語の場合、ちょっとひるんでしまいました)。 しかし、スピーカーから流しながらだと自分の声と音がぶつかって、ラジオの音が聞こえにくくなるので、難しい。 [audio:http://nippondream.com/file/kaz_09_16_2011b.MP3|titles=kaz_09_16_2011b] 直リンはこちらをクリック。
英語教育学者さんたち、ぜひ実験を
直接指導喉セミナーをご希望のかたは、メールくださいね(question AT estat.us)。詳細はメニューのほうにもあります。 私は仕事で、実験という方法を使った教育研究を読んでいる。それは、アメリカ教育省のプロジェクトの仕事をしているからだ。どんなやりかたをしたら、生徒の数学力、国語力を向上できるか?あるいは、どんなことをしたら、生徒がドロップアウトしなくなるか?というような研究をたくさん読む。で、読んで、その研究が科学的に正しい方法を使っているかを評価する。ただし、結果に関しては感知しない。ある方法Xが実際に効果があったかどうかではなく、その効果を確かめるメソッドが正しいかどうかを判断するのである。 さて、皆さんのとんちを試してみたい。以下の方法は、一つ、大きな失敗を含んでいます。それは何でしょう?まあ、まあ難しいと思います。 60人の生徒がいます。ランダムに30人VS30人に分けました。グループAは、普通の授業で英語を勉強します。グループBは、特殊なやりかたをします。研究の目的はこの特殊なやりかたに効果があるかを試すものです。グループAは田中先生が教えました。グループBは上田先生が教えました。3週間後に、テストをしました。すると、特殊なやりかたで英語を勉強したグループBのほうが、テストスコアが良かったのです(統計的にも優位でした)。 さて、なにが失敗でしょうか? 失敗は、この研究のセットアップだと、本当に、あるやりかたが効いたのか、あるいは、じつはたまたま上田先生が田中先生より教え方がうまかったのか?が区別できません。専門用語というほどではありませんが、 TREATMENT EFFECTとTEACHER EFFECTを区別できないのです。 だから、少なくとも、先生をグループごとに、一人以上にするとか、あるいは、複数の先生が両方のグループを教えるというような工夫がいります。 ネズミなどを使った医学の実験では、ランダムに分配するのが簡単なのですけど、上のように本当の人間を現場で実験する場合は、失敗が色々と起こりやすいのです。 じゃ、これはどうですか?ちょっと難しいですよ。 60人の生徒がいます。ランダムに30人VS30人に分けました。グループAは、普通の日本の典型的な授業で英語を勉強します。読んで訳すことだけです。グループBは、会話を中心とした授業です。研究の目的はこの特殊なやりかた(会話中心)に効果があるかを試すものです。3週間後に、会話力のテストをしました。すると、特殊なやりかたで英語を勉強したグループBのほうが、会話力テストのスコアが良かったのです(統計的にも優位でした)。 なんか、別に問題がなさそうですね?でも、実は大問題なのです。それは何かというと、片方は、会話の練習をしていません。片方は会話の練習をしました。でテストは会話力テストです。これはテストが実際のTREATMENTの内容に重複しすぎています。つまり、特殊な授業とテスト自体が同じ会話力なので、効果が出ている、、、つまり、特殊な授業自体に効果があるというより、たまたまテストで問われる内容と、TREATMENTと同じです。これはダメですね。片方のグループはそもそも会話をやっていないのですから。 ただ、上のケースは、「う~ん、まあいいか?」ぐらいのボーダーラインです。授業で使った会話の内容とテストで問われる内容が同じだったら、絶対だめです。 (これで思い出しましたけど、TOEICの準備勉強をする、、、ということ自体、実は、教育結果計測学的(EDUCATIONAL MEASURMEENT)には、好ましいことではないのです。特に、準備のときと同じ問題が出たぞ!となったら、ただしく個人の実力を測れませんから。) じゃ、これはどうでしょう?簡単にしますね。 30人、30人とランダムにグループ分けをしました。実際に、TREATMENTを始めると、内容が嫌いな生徒が、グループを変えてたいと望んだので、好きなグループに移りました。 これはだめですね。生徒の好き嫌いが結果に影響を与えてしまいます。こういうのをSELF SELECTIONといいます。じゃ、これは?実際には、見つけにくい問題ですが、 グループAの先生とグループBの先生達は、友達同士なので、仕事が終わってから、お互いの教え方を議論しました。 これだと、教え方に影響を与えてしまいます。SPILL OVER と呼んでいる問題です。 英語教育だけにたよらず、社会的、心理的現象というのは、原因が一つとは限りません。英語力がなぜ伸びるか?というのにも色々あるでしょう。だから、二つのグループがあったとして、その違いを、あるTREATMENTを受けるかどうか、だけにすることで、結果を比べるのです。 英語教育者さんたちが発言をするうえで、やはり実験をして結果に基づいたものが好ましいと思います。 でも、多くの先生がたがおっしゃることは、予測できます。私は英語教育学者ではない、、、私はESLの研究者ではない、、、とかですかね? ちなみに、以下は私自身も関わった実験です。これは教師の受けたある研修が、生徒のリーディング力に影響を与えるかというものです。 http://ies.ed.gov 英語をどうやって教えるのか、いや、他の教科も同じですが、という議論が多いですが、実際に実験をしてみたらよいと思います。 アメリカはものすごいお金をかけて、色々な教育の実験をレビューして、その結果を公表しています。