November 2007

どのようにうまくなる?

喉実践者の音声テープを聞いていると、だいたい同じパターンでうまくなっていく。だいたい同じアドバイスだ。結局のところ、日本語話者は同じ日本語を喋っているわけだから、英語を喉で話そうとすると、全く同じ問題を通過するのだろう。 最初の音声 喉の発音エリアが浅めです。ゲップエリアが定位置になるようにしてください。3ビートはできています(子音はほとんど問題ありません)。 2回目 まだまだ喉の発音エリアが浅めです。ゲップエリアが定位置になるようにしてください。3ビートはできています(子音はほとんど問題ありません)。 3回目 発音エリアがいい感じになってきました。LUNCHのところをUがまだ浅いです。HASのところのAがまだ浅いです。子音ですが、PICKLESのところのKの後にいらない母音がついています。VEGETABLEのところのGがちょっと違うみたいです。 、、、という感じになって、あとは、個人個人が各自で試行錯誤の結果、ゲップエリアが定位置になっていく、、、と。 (このやり取りの中で、舌の位置がここだとかいう会話は一度も出てこない。それもそのはずだ。たとえ、そうしなければいけない場合があったとしても(例 TH)、舌をある位置におくのは、誰でもできるからだ。) 英語喉でうまくなっていく過程がだいたい同じだとすると、従来のアプローチでも同じようなことが起こりうる。口発音で、それなりにうまくなるとすると、次のようなステップが起こる。ただし、あくまでも近似値的なアプローチなので、巨人の星のテーマソングのような試練を通過しないと、うまくならない。 特的の音を長く音を伸ばす。 アクセントを強く加えるようになる(おおげさなイントネーション)。 破裂音的な音が強くなる(ことで、子音のあとに母音がつかないようなコツを覚える。 Tをラ行に置き換える。 ちょっと鼻にかけるとそれっぽく聞こえる音があるので、そうする これらのプロセスでそれなりにうまくなった英語は、確かに日本人の耳で聞くとうまく聞こえるが、英語ネイティブの感覚で聞くと、もともとのカタカナ英語から比べて、努力のわりにはそれほど違って聞こえない(特定の音を長くしたり、おおげさにイントネーションをつけたり、破裂っぽさを増加させても、カタカナが急に英語にならない。) ただし、3ビートをやっていれば、ベースがカタカナ英語であっても、驚異的に通じることは確かである。英語喉なしでも、ものすごくうまい人は、無意識のうちに3ビートをところどころやっている人なのだろう(仮説)。  参考 英語ネイティブが、学習者にTOYOTAという単語の英語風発音を教えようとしているところを実演してみました(日本語ですが、英語の発音を勉強するのに、英単語を使う必然性はありません。)。 学習者は、英語喉なしに、徐々に英語を「うまくしていきます」が、そのプロセスを実演してみます。 http://www.nippondream.com/blog/progression.wav 特的の音を長く音を伸ばすして発音する アクセントを強く加えてみる。 破裂音的な音が強くしてみる Tをラ行に置き換える。 ちょっと鼻にかけてみる 日本語話者が発音の特訓を普通にすると(つまり英語喉を読まずにすると)、上に上げたプロセスを順にたどっていくわけですが(仮説)、非常に習得が難しいし時間がかかります。また習得してもあくまでも近似値なので、聞き取りができない。また通じにくいのです。 喉+3ビートだけで、ネイティブと同じ発音を身につけ、聞きとりましょう。 

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国産ネイティブ
喉自慢シリーズ (3)?

ある喉実践者のかたが音声をUPされたので紹介させてください(ファイルは結構、重いです)。 http://www.mediafire.com/?2deymcltdnc ゆっくりバージョンhttp://www.mediafire.com/?2jntfno14qj 喉で音を真似て、3ビートを実践する、、、これだけを忠実に実践されているので、ネイティブと殆ど同じ発音になっています。

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科学革命
HOT HUT HAT そしてSUDOKU

喉革命以前に、HOT,HUT,HAT(母音のところ)を説明しようとやっきになっていた。HUTは従来のメソッドに似ていて、口の前のほうで、口を小さめにして発音する、、、と決めてしまっていた。その逆、対抗、として、HOTは口の奥のほうで、アかオか、微妙な感じの音だと決めてしまっていた。 言説の監獄(1) HUTの対をなすのがHOTだと思いこんでいた。二項対立として考えてしまうと、それから離れることはできない良い例だ。例えば、紅白歌合戦という概念があるが、日本語においては、なぜか白と赤が逆だという気がする。ところが、別の言語文化にいくと、白と赤は逆ではない。 監獄(2)HUTのアが日本語のアに近いと思っていた。HOTのアは、日本語にはないと思っていた。 HUTは口の前のほう、HOTは口の奥のほう、いわゆる「喉」と思っていた。HATのAに関しては、なぜか、方法がどうがんばっても思いつかなかった。前とか後ろでは説明しきれなかった。でも、なんとなく、日本人なら「ぎゃー」というときのアと説明したら、できる、、、と思い込んでいた。 HUTは口の前 HOTは口の後ろ HATはちょっとわかりませんが、とにかく真似てください。 というシステムを喉革命前に構築していたわけだが、これは、SUDOKUという日本発のパズル(アメリカでも大人気)の作り出す状態に非常に良く似ている。 SUDOKUを解こうとしてみると分かるのだが、ほとんどあっている、もう少しで解ける、、、という段階で(90%はできてるな、、、と思う瞬間)、答えを見てみると、10%ぐらいしか正しくない、、、という状態を経験する。 HOT HUT HATを口の中の響かせる位置で説明しようとしていた喉革命以前は、それなりに、説明できているような気がしていたのだが、どうしても説明できない音が存在した(HAT)。90%は解けているとおもったパズルだったが、実は全然解けていなかったのだ。 ものすごく面白いのだが、喉以前は、HOTが一番喉の奥だと思っていた(喉といっても口の奥)。HUTとHATは口の中だけを考えていたのだから。ところが、喉革命以後は、実は、HOTが一番浅かったのだ。HUTとHATは、首の奥深くで発音するのだから。 結局のところHUTとHATは、喉を使わない・響かせないと絶対に発音できない音なのである。 従来のパラダイムではHOTが口の一番奥と考えられている。ところが、HOTこそが、喉パラダイムにおいては、一番浅いのである。 これまでいろんな場所で見た喉に対する批判的コメンタリーの中で、こういうのがあった。HOTのときの母音は確かに喉の奥(口の奥)である。が、その一部の音の特徴を他の全部にあてはめるという過ちを喉著者は犯している、、、と。 ところが、実は、HOTの母音こそ、喉の浅い場所で発音されている母音だったのである。 口から考えると、確かに一番奥だ。ところが喉から考えると一番浅いところなのである。 そして、なんとHOTのOは日本語のアと同じなのだったのだ(喉を使うから日本人の耳には違って聞こえるだけ)。 これこそが前世紀の最大の認識論的スキャンダルだったと思う。 まさにコペルニクス的転換だ。 SUDOKUの例を出した。SUDOKUは、90%あっているように見えても、実は10%もあっていない状態を見せてくれる。つまり、初心者がめちゃくちゃにやったSUDOKUの答えも、中級者がやった90%あっているように見える答えも、どちらも100%間違っているのである。 私が喉革命以前に構築していたシステム(HUTは口の前、HOTは後ろ、、、)は自分では75%はあっていると思っていたが、実は完全に違っていたのである。   参考 口発音によるHUT,HOT,HAT 対 喉発音によるHUT,HOT,HAT http://www.nippondream.com/blog/Nov26_2007.wav

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