April 2008

ずばりTHE

最近、仕事でがんがん英語を書いているんだけど、ついにTHEの使い方を間違わなくなった。これは共著者のJEANAさんにあることを教えてもらったんだけど、それを実践していたら、いや、まじで間違わなくなった。前だったら、ここでTHE入れてたなあ、、、ってのが分かる。   日本では、すでに出てきていたらTHEを使うというけど、あれって全然役にたたない。だって、出てきてないのに、THEをつけるケースってなんぼでもあるからだ。   英語教師としても、THEの使い方はあまり教えたくないトピックだった。自分でもあやふやだったのに、それでも生徒に教えないといけない。   これは一つのメソッドだ。こういうのがたまったら、また皆さんに還元できるように、まとめたいと思う。    

Read more
MY NAME IS だったらISのところがMISになる

シラブルがなぜ大切なんですか、、、という質問を受けたので以下のように答えたが、それ以上にいろいろ考えたのでメモしておく(とはいえ喉にはすでに書いてあるのだが)。   例えばワシントンという単語はネイティブは3拍で言っているわけで(WASH-SHING-TON)、それを5拍だと思って聞いていたら聞き取れない。また3拍だからこそ、意味をなす単語を5拍で言うと通じない。   このことは中国語についていった方が分かりやすい、ぴんときやすい。例えば図書館はトウーシュークワンみたいな発音だが、これは3拍で言わないといけない。それをカタカナ風に7つや8つで言うとすると、言葉が変わってしまうのである。   それは一拍にはこれだけの情報をいれましょうね、、、という言語が規定しているルールを無視すると、通じないのだ。また聞けないのだ。   そして、これは喉に書いてあることだが、シラブルを無視すると単語に穴があくのである。ワシントンを3ビートを無視して、日本語的にいうとどうなるか?   WA#-SHI#-N-TO#-N   って感じで、穴が開いてリズムが崩れるのである。比べてほしい。 日本語英語   WA#-SHI#-N-TO#-N ネイティブ英語 WASH-SHING-TON   従来の方法は、練習が足りないから通じないとか発音が下手なんだ、、、と想定したのだと思うが(それ自体が精神論)、喉においては、なぜ日本語英語が通じないのか、、、というメカニズムが解明されている。上のように穴があくから通じにくくなるのである。聞いているほうが穴を想像力で埋めていかないといけないのだ。あと、聞き取り能力にしても、3ビートで喋られているんだということを知れば、音が頭に入ってくるのである。   なぜ日本人は簡単な英文でも聞き取りができないのか?ISが良い例となる。その直前に何がくるかによって、3ビートを知らない耳には全然違って聞こえるのだ。   MY NAME IS だったらISのところがMISになる(MAIN-NEIM-MIZ,,と)。MY BAG ISだったらISがGISになる(MAIB-BAG-GIZ,,,と)。   これでは喉の後半をまだ読んでいない人には、聞き取りに対応できない。   従来のやり方は単語を知らないから聞き取れないんだ、、、という発想から、鬼のような単語の暗記をさせられたり繰り返させたりするわけだが(まさに体育系)、単語をそんなに知らなくても音は聞き取れるんだ、、、ということを知ってほしい。    

Read more
これはかえるの合唱か

中学の時の親友の娘さん(中学生)が英語が好きじゃということで、田舎の親を通じて本をもらってもらった。その本をあげるときに、母が、「難しすぎたら、誰かにあげてえね」と言って渡しといたよ、、、ということだった。   うーん、「夢はかなうよ、がんばれば、、、ファイトファイト、、、レッスンごとにマスターしたらちぎって食べてね」とか言っといてほしかった、、、というのは冗談だ。   そもそも、その友人と電話で話をしているときRとLの違いを教えてあげたら、3秒ぐらいでLとRの区別ができるようになった。Rは、ボヘミアーン、、の葛城ゆきさんが言っているような音で、Lはそうじゃない、、、と教えて、LIGHTとRIGHTを聞かせてあげたら、うん、ほうじゃね、ようわかるねえ、、、と言ってくれた。3秒といったが、時間の問題ではない。発想の転換かな。     娘さんにも電話で指導してあげたら、最初の難関である「ゲップエリアの定位置化」に成功できると思う。それさえできれば、あとは楽だ。   皮肉なものである。喉発音は哺乳類のもっとも原始的な発音方法である。日本語は口発音を要求されるので、幼児期にマスターするのが口発音だ。   それを脱学習(とでも呼ぼうか)しないといけない。厳密な意味で、これは練習というより、やっていること(口発音)をやめる、、、ということだ。   だから、がんばってがんばらない、、、という妙なことが大切となる。   我々はがんばって口発音をしているのだから、それをがんばらないことで喉発音に移行するのだ。   喉に力を入れないことが、なんで難しいかというと、日本語では「言う」=「喉で力む」なのだ。力まなくても言えるんだ、、、ということができるようになるのは、逆に難しく、発想の転換がいる(音を出さずに屁をしろ、、、と言われているようなものだ。)   ところが、響きだすとがんがん響きだす。   最近、地下鉄に乗っていて、アメリカ人の声が右左から聞こえてくるときに、「これはかえるの合唱か?」と思うことがある。ゲコゲコゲコって感じの音色が車両内にがんがん響いている(3ビートでだが)。   結局のところ、これまで日本人が声の質、、と思って無視していた部分が、じつは英語や他のヨーロッパ言語では音の核だった、、、ということだ。      

Read more