February 2009

文部科学省の政策について

ネットで批判があった。英語で英語の授業をしろという文部科学省は、現場を理解していない、、、と。そのURLはあるのだが、ちょっと今忘れた。 英語で英語の授業、、、に関する私の意見。 英語教師自体が現場を分かっていないではないのか、、、というちょっときびしいコメントをしたい。英語教師ということではなくて、教師である。ちなみにこれはアメリカでも同じだと思う。 先生、生徒、聞いているようで聞いていないですよ。授業。DAY DREAMしています。 それはメソッドがないからです。 例えば、英語の授業。中学の最初のころは、やはり説明を聞く必要があると思いますが、高校ぐらいになると、聞く理由がない。 訳を書き取るというぐらいかな。 実際、テストのためには、やはり直前勉強が有効。 だから、結構、授業は聞いていないんです。 授業を聞いていたとしても、それはノートをとっているだけでしょう。 生徒はうなづいているかもしれない。まじめにやっているかもしれない。でも、それは、ノートをとっているだけだと思います。また私なんかそうでしたけど、聞いていないのに聞いているフリをするのがむちゃうまい。 実際、メソッドがないんです。例えば、高校や大学の授業で訳しながら解説しますけど、あれって、実際、教師用のマニュアルを生徒に渡しておけばすむことなんです。で、実際、ああいうスタイルの授業が効果があるか、あるいは一体メソッドが何なのか?教師のほうもわからんですよねえ。 英文がある。それを訳す。ここがポイントだよと説明する、、、これはメソッドなのでしょうか?メソッドじゃないような。 よく聞き取り用の本にありますね。とにかく聞かせる。そして熟語をピックアップしておいて、これはこういう意味だから注意しよう、、、と。それってメソッド?メソッドじゃないよね。それって。そんなこと後でいわれても困る、、と。先生も聞けないんでしょ?文章を自分が用意したから知っているだけでしょ?みたいな突っ込みもきそうです。 メソッドとは、これをやると、今から挑戦するこの問題をSOLVEできますよ、、、というものですよね。RETROSPECTIVEに何かを指摘して、「XXはこういう意味です。注意しましょう」というようなものではないはず。 私自身、一度、高校教師で、どうしても英語の成績があがらんという生徒をまかされたことがあるんです。5,6人だけの授業でね、英語がどうにもならんから、小数でどうにかしてくれ、、、と。問題集を与え、そして思い切って、解答集も渡してしまいました。 で、彼らに、「わからんかったら質問しろ」といったら、全然質問しない。で自分で、問題集と解答集で勉強しとるんですよ。たまに、「せんせえ、これでええん?」と聞いてくる。「ウン」というと納得する。 そのとき思いました。一体、訳読の授業ってなんなん?と。で、彼らはまじで大学試験に合格してしまった。 思うのですが、本当に中学や高校の授業が効果があるのか、厳密に調査研究すべきです。メソッドが確立されていないことが多いので、効果がない可能性がある。 ちなみに私は教育研究における実験の専門家になっているので、以下のことをやってほしい。 普通の授業を受けるグループ(A) VS 教師用マニュアルを渡しての自習するグループ(B) VS 全然勉強しないグループ(C) の三つを比べて、最後にテストをうけさせ点数を比較。 さすがに(C)はダメだろうけど、(B)のほうが(A)よりも成績がよい可能性がある。 メソッドが存在しない場合、どうしても授業の方法が、単に訳すとか、やらせる、、という風になる。その場合、先生が必要じゃなくなる。 だから色んな教科で本当に効果のあるメソッドを開発する必要がある。 あと、これは大切なんだが、教えていることが本当に大切なのか?RELEVANTなのか?という問題もあるね。 英語を高校教師として教え始めて最初のころ、訳読が面倒でたまらんかったので、刷って配ったことがある。そしたら他の授業でも同じ教科書を使っているので、他の先生が困った。ではっと気づいてやめた。 授業がなりたたなくなるんです。訳があると。 訳読って、生徒のためのメソッドじゃなくて、教師のためのメソッド?じゃないかと。 訳があるから、生徒が先生の話を聞くんだから。でも、実際は、訳って、生徒はもってるんですけどね。親が英語の教師だったりする生徒がいて、教師用のテキストが闇にまわっている。だから、生徒は聞いているふりをして、聞いていないと思うんですが、どんなもんでしょう。 すくなくとも私は、授業中は頭がぼけーとしていましたよ。脳死状態でした。 そういうのが実際の現場じゃないでしょうか? とりあえず、学校を半年ぐらい休みにして、国家をあげてメソッド開発をしたらどうでしょうか。教えてわくわくしてしょうがないというような学校になるんじゃないかな。 DCの地元で喉を教えさせてもらっていますが、教えていてわくわくして楽しいです。メソッドがあるので。「遊び」みたいです。メソッドがあるので、目の前で受講生ができるようになっていきます。 そんな学校に変えましょう! ブログの人気投票です。 http://blog.with2.net/link.php?709532       

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才能はある意味で存在しない、、、のではないか

色々です。 地元のDCで教えさせてもらっています。音を出すときに、まず息を吸いながら発音して、喉の感覚をつかんでおき、今度は普通の息で発音、、、という方法を他のレッスンでも応用されているかたがおり、これはよい方法だと思いました。皆さんも試してみてください。 アポロ13号の映画をテレビで見ました。月に向かおうとしたのだけど、途中でトラブルに会い、帰ってくる話ですが、面白かったのは、ヒューストンの管制官の落ち着いた声。アポロの搭乗員に対して非常にリラックスした声で対応します。状況は緊張しているのに、管制官は落ち着いています。前、見たときはそのリラックス度が分からなかったんです。もしかして喉発音が自分でできているからこそ、リラックス度の細かい違いが分かるのかな?管制官の声に緊張感があったら、アポロの搭乗員はあせりますからねえ。飛行機の管制官(成田など)は英語で喋るんだと思いますが、英語喉でリラックスしたらよいですね。海外から入ってくるパイロットも安心するでしょう。 普通のNHKがテレビでみれます。NHK WORLDだけじゃなくてね。ピアニストの中村弘子さんのインタビューを見ましたが、面白いことをおっしゃっていました。昔は、先生自体がピアノが超一流とは行かなかったので、精神論とか小難しい理論が多かった、、、と。でも最近では世界のトップレベルの実力が日本人についているので、そういうことは無くなったと。小難しいことや精神論をぶたなくても、こうやって弾いてみてと見せてくれるのだそうです。最近の先生は。 面白いのは精神論だけではなく、小難しい理論という部分(正確な表現は忘れた)。これは英語発音において、英語音声学の教科書に書いてある部分にそうとうしますね。口の開け方がこうだとか、舌の位置がこうだとか、摩擦を増やすとか、、、。精神論だけでない、、、という部分が面白かった。で、中村さんは、日本はピアノ以外の分野でも殆どがそうですよ、、、と言い切ってらっしゃった。英語発音に関する分野でも言えているでしょう。 最後に、最近、ギターを教えたいと思っているのです。なぜ自分がギターを高速で弾けるのか?と疑問に思っていたんですが、ふとしたことから(自分がドレミを弾いているところを観察した)あることを発見しました。左の人差し指がすでに多くの音を抑えている状態から弾いているということです。例えばドレミだとドからドまで8音だから、素人だと左の指で8回押さえないといけないと思うかもしれない。でも私は、最初のドを弾いたときに、すでに人差し指で複数の弦を押さえている。つまり、8音あるうちの3分の1ぐらいはもう左手が押さえているんです。 これは気づかなかった。自分のやっていることを客観的に観察して気づきました。それを教えている動画です。  http://app.sightspeed.com/vm/3xtbfmpwlghy8f2m6gnfvl1n3pytryt7/1w7f/ja_JP/1/ やはり、自分ができたから発見できたことだと思います(発音に似ています)。これから学ぶ人は、これをやれば、速く弾くことが楽になります。 こういうメソッドをもっと色んな分野でつくっていきませんか?練習方法じゃなくて、実際のメソッド。達人と呼ばれる人も、結局、才能があるとかそういうことでなくて、こういうメソッドを無意識のうちにやっているということです。だから無意識を意識に変えていく。そしてできない人はそれをやってみると。 才能はある意味で存在しないのだ。メソッドあるのみ。 あ、NHKで野球のチームがキャンプをやっているところを取材しています。見ているとあたかも、選手達が毎年毎年、課題があって、それを解決していっているというようなテーマです。あのねえ、あれはね、言っているだけですよ。プロはそんなに練習しなくていいんです。すでに野球がうまいんだから。がんばって、練習、練習とやっているのはあれはアピールです。監督さん、私をもっと使って下さい、給料あげてください、、ていうね。謙虚にがんばっているというのをアピールしてるんですよ。それを見てもらう場所がキャンプです。そうじゃないと、わざわざキャンプに行く理由がないでしょう。 ブログの人気投票です。 http://blog.with2.net/link.php?709532       

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今日の続き ノンバーバルコミュニケーションのクラスで面白かったこと OBAMA氏に関して

昨日は、ノンバーバルコミュニケーションについての勉強会があって、先生が来て、色々と教えてくれたんだが、最初の質問がこれだった。スクリーンに映し出されたのは、OBAMA大統領。で、質問は、 OBAMA氏の印象は(ノンバーバルコミュニケーション的にね)? 会場には5つぐらいテーブルがあり、それぞれに4人づつ座っていた。グループごとにまず議論、そして、テーブルごとに報告。 これがびっくりした。誰もが最初に浮かぶ印象が、、、 OBAMA氏はリラックスしている、、、ということだった。 リラックスしているから、親しみがわく、、、ということらしい。 ええええええ 日本人にOBAMA氏の印象を聞いて、リラックスしているという表現でてくるかなあ??? で、先生いわく、やはりリラックスしているーー>親しみやすいーー>自分達の仲間、、、とアメリカ人は感じると。だからOBAMA氏が勝利したことは不思議ではない、、ということをコメント。 リラックスってそのくらい西洋文化においては大切なんですねえ。 これ喉発音の基本ですよ。リラックス。また会話においても、日本人の姿勢は硬いと思われがちなので、相手まで固くなってしまう(喉の最初のほう参照)。 で、不思議ですね。一度、OBAMAさんがリラックスしている、、、とそこにいたアメリカ人の全員に言われると、やはり自分にもOBAMAさんがリラックスして見えてくる。 不思議だけど本当。 皆さんどうですか? OBAMAさんが、スピーチをしているところを見て、声が喉から豊かに出てきているということを知り、喉の音に集中する、、、 すると不思議や不思議。音が鮮明に聞こえてくる、、、だけでなく、西洋文化におけるコミュニケーション、いやノンバーバルコミュニケーションの基本中の基本である「リラックス」が見え出す、聞こえ出す。 それを理解したうえで、自分自身、あるいは日本人を客観的にみると、少し固めであることがわかる。いや、人によって違うけど、例えば年齢によってそのカタさが変わってくるとかが見えてくる。 英語喉のやや変わった点は他の教材と一緒に使いにくいという点です。他の教材は、きちんと発音しよう、しっかり発音しよう、息を激しくとか、Sは鋭くとか、発音は筋肉の訓練だとか、そういうリラックスとは逆の方向に向かってしまう。だから、相容れない。他の教材をやればやるほど、発音が通じなくなるわけです。 PS 天満さんが、今度、OBAMAさんのスピーチを元に講義されるそうですよ。 http://processeigo.seesaa.net/article/113732882.html 関西の皆さんはGO!ですね。というか、もしそれで喉のきっかけが作れるなら北海道からでも駆けつけてもいいぐらいじゃないかな。(ワシントンDCで春休み、夏休みとかに週末講義とかやったらいらっしゃいますか?でも2日だと急だからDIGESTしにくいかもしれんですね。) ブログの人気投票です。 http://blog.with2.net/link.php?709532       

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