May 2009

やはり英語が聞けて、言えて、通じると世界が見えてくるはず

機関銃英語が聞き取れる、、、は機関銃のように聞こえがちな英語を、人間の言葉に聞こえるようにしましょうというのが、背後の思いである、、、と書いたが、これは出版社さんが考えてくれたことで、言われてみて、こちらが初めて、そうなんですよねえと、膝を打った感じだ。 機関銃のように速く聞こえる言語が急にスローダウンして聞こえる、、、これはよく考えると理にかなっている。この世の中に速すぎて聞こえないような言語はない。理解できないほど、早いスピードでしゃべるということは、あまり考えられない。言語は理解されるのが目的なのだから。 運転していて、前は、道路の表面的な情報を見て、おどおどしながら運転していたというのは、前に書いた。ところが、道路や周りの景色を立体的に見ながら運転し始めると、急に、周りのスピードがスローダウンしだした、、、という経験がある。だって、周りの自動車を見ていると、スピードがゼロ、とまったかのような感覚にとらわれる。そりゃそうだ。だいたい同じスピードで走っている周りの自動車に、当たらないぞ、事故を起こさないぞ、と念じて、よく見ながら運転していると、まわりが止まって見える(これは相対性理論としてアインシュタインが証明しているが、、、ってのは適当に言ってみただけです)。 それに似たような経験を学習者にはしてもらいたいものだ。シラブルのリズムを聞き、その塊が、大切な塊なのだということに気づき、その原理を体得し、集中的に練習してもらう。 これが 機関銃英語が聞き取れる!という新しい書籍であり、新しい練習のパラダイムである。 今回はあえて練習と呼ぶ。というのは原理を体得したあとで、それが身につくように練習するというのは、やはり大切なプロセスである。 原理を体得せずに、単に繰り返すというのは、良くない。あるいは原理ではないものを原理だと思い込んでそれを練習するのも、効率が悪いだろう。 皆さんは、日本の空港で流れる英語のアナウンスを聞いたことがあるだろうか。ものすごいゆっくりしたスピードで一つ一つの単語ごとに読んでいくのが日本流のアナウンス英語であるが、あの英語はものすごい矛盾をはらんでいる。 英語喉革命を体験したものにしかわからないかもしれない。 あの英語アナウンスはそもそも外国人用のものである。したがって英語がわかる外国人用のものだ。英語が分かる外国人はそもそも聞き取りなどに問題がない。だから、あんなにゆーっくり読む必要がないのである。 日本人の感覚で考えて親切に、ゆっくり英語を読んでいるわけだが、実はゆっくり読む必要がないのである。というのは、日本語話者と朝鮮語話者以外の英語学習者たちは、そもそも自分たちの母語が3ビートであり、喉発音であるので、日本人のように聞き取りに苦労しないのである。 逆にゆっくり読まれると気が散って、分からなくなるかもしれない。 さて、逆に、皆さんはアメリカなどの空港で聞くアナウンスが機関銃的でわけがわからんと思われるかもしれないが、日本人、韓国人以外の外国人は、そう思っていない。 それは、シラブルが何かを無意識のうちに知っているからである。 最近、また藤原さんの国家の品格というのをトイレで読んでいるのだが、やはりあの本は、英語ができず、外国人とのコミュニケーションが全然出来ない人が、本からの知識と想像で外国について語った本であるなあと思う。 アメリカは論理で通すという点を藤原さんは主張しているが、それは全然、事実と異なる。おそらく、藤原さんが英語ができない、聞こえないから、相手が、論理的な感じで、AですかBですか、みたいな選択を迫るようなしゃべりかたをしていて、それで「あー、アメリカ人は論理的だ」と思ったのでなかろうか。 アメリカでは、論理で戦うと藤原さんは述べているがそんなことは無いと思う。アメリカの職場で大切とされるのは、まさにグループワークであり、和をもって尊しとされる精神であり、それは日本と全く同じだ。 まずは、我々が英語が聞けて、言えるという状態になり、そしてある程度のコミュニケーションをする。そんななかでわかってくる外国とか、日本文化とかがあるだろう。 この作業に10年ぐらいかかると思うのだが、ぜひ、皆さん、一緒にやりましょう!

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息を吸いながら発声ができるようになったらしてほしいこと

さて、息を吸いながら発声ができるようになったでしょうか? とにかく出せるようになったら禅問答のようだがやってほしいことがある。大きなゴールは自分の身体を知ることである。すぐに、本やネットなどで、誰が何を言っているか知ろうとせず、自分自身の身体を知るのである。 出ている音に対して、いろんな自分なりの実験をしてほしい。かろうじて、ぜーぜーと出せている音は、どのようにすると滑らかになり、また音量が大きくなるだろうか?音色はコントロールできるだろうか? それは、喉のリラックス度であろう。喉のリラックス度を自分でコントロールできるだろうか? 精神力を集中しないといけない。 自分でコントロールできない人は、環境を変えてみよう。風呂にはいってゆったりとしてみる。すると感じがつかめるだろうか? つかめたら、今度は風呂なしで挑戦してみよう。(それで出来たら、こう考えてほしい、、、ほんまに、風呂にはいらんとわからんかったじゃろうか?と。) 繰り返しておくが、西洋人にとっては、いや、日本語話者以外のほとんどの人にとっては、息の方向に関係なく、それなりの滑らかさでしゃべることができるのだ。もちろん、普通にしゃべるよりはぎこちないが。 そもそも、英語では(他の西洋言語でもそうだろうが)、驚いたときに、ハッって感じで息をすいながら音をだすほどである。 こんな感じである。 www.nippondream.com/blog/iki.wav これは以前にも紹介したコマーシャルですが、3人の人が、息をすいながら結構、普通にしゃべっています。息を普通でしゃべると火が出ると言う設定です(ハンバーガーが辛いので)。これは練習しなくても西洋人なら(というか日本語話者以外の殆どの人なら)当たり前にできることです。この3人は、全米、息吸いしゃべりコンテストで最優秀賞に残った最後の3人なのではありません。 http://www.youtube.com/watch?v=QUOqFV_v5po 日本語は短い音をだすために、喉を緊張しながらしゃべるので、その発声のプロセスと、息を吸うという原始的なプロセスが相容れないのです。 とはいえ、同じ人間ですから、日本語話者ももちろん、息を吸いながらしゃべれます。 息を吸いながらしゃべることは、喉発音を確実にマスターするためには、必要ですから、絶対にマスターしてください。 さて、禅問答のようなことがなぜ大切なのだろう。自分の頭で考え、自分の身体をコントロールすることができる人は、発音もぐんぐん上達する。 例えばMAPのアとHUTのアは喉の同じあたりで発音されるわけだが、上のように自分の身体をコントロールすることに慣れてくるならば、当たり前のように音色を調節することができる。 自分で考えること、実験することにまだ慣れてくるなら、同じ位置での発音における似たような音の発音であっても、よく聞き、よく区別することができるようになる。   

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喉初心者の皆さん 週末にこれをマスターしてほしい

初心者の皆さんへの緊急のお願いです。 例えば1タス1ができないと3タス4ができないように(算数です)、やはり、息を吸いながら発声ができないと、喉発音ができない(というかピンとキニクイ)ように思います。 日本人には2グループあり、え、できますよ、と簡単にできる人(もちろんぎこちない音ではありますが)、えー?無理ですというグループです。無理な場合の人は、非常に喉の発声が硬い感じです。ある意味で日本語をきちんと喋られている人なのかもしれません。 まずは何がなんでも息を吸いながら発声ができるようになってください。そうすると、喉がなることの意味が分かります。少しでもなれば、あれ、リラックスさせればされるほど、楽に出せるじゃん、、、とか分かりだします(するとリラックスさせるということの意味、なぜそうすると響きが増すのかとか、音色がコントロールできるのかとかがピンときます)。 とにかく繰り返してできるようになる、、、というやりかたではだめです。 こうはどうだろ、ああはどうだろ、と色々とやるたびにやり方を変えて、実験しながら、やってみてください。 息を吸いながらの発声ができないのは、喉をしめてしまっているからです。日本語では発声=喉を緊張させる、だからです。しゃべるときにも喉を開けたままにしておけばよいです。喉の奥で切らずにね。 それをぜひ今週末の宿題にしてください! 余談ですが、、、 あ、ちなみに、英語喉が出る前に、「息を吸いながらしゃべる」でGOOGLEしたら、「クラスには必ず一人はいる変な奴 -- 息をすいながらしゃべる奴」というホームページが(のみがだったかな)ヒットしましたよ。 ネイティブにとっては、息を吸いながらしゃべるのは当たり前のようにできるというのはもう説明しましたよね。

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