June 2009
語彙について パート2
本日、読売新聞の1面に広告(左半分です)が出ておりました。うちの親父がスキャンして送ってくれました。 最近、機関銃英語の人気が、英語という分野全般で出てきたので、どんな本と機関銃英語はしのぎを削っているのかな?とアマゾンのランキングを見てみました。おー、文法の本で大人気なのは、石黒先生(当時同志社)ではないか。ゼミ生ではなかったのだが、友人二人がゼミ生だったのだが、就職の情報を教えてもらったりしてお世話になりました。覚えてらっしゃらないだろうなあ。 語彙の本が強いですなあ。語彙を覚えることは大切だし、覚えられるのだったら、勉強スタイルでつめこむのはよいと思いますが、ネイティブは3歳でも英語が聞けて、しゃべれるのだ、、、という基本にもどってみましょう。 英語の音が聞けるためには、語彙は必要ではない、、、と。 まずが音が聞ける、、、そしてその聞き取れた単語をたまたま知っていれば、意味が理解できる、、、と。 ところで文法も言われているほど、意味の理解に関係ないように思うこのごろ。 受験のリーディングで言うのは、スラッシュリーディングだとかいうやつで、どの単語がどの単語とどういう関係になるのか、どこからこどまでが句かを意識せよ、、とかいうことだけど、そんなに言うほど大切かなあ???? いや、まじで、ある日、単語の順番を変えろという問題を見ていて思ったんだが、順番変えなくても、なんとなく意味が分かるように思ったぞ。 日本語ではそうですよね。 朝 学校へ 私は 行きます。 学校へ 私は 朝 行きます。 もっとやってみると、、、 へ 学校 は 朝 行ますき 絶対にわからんかというとそうでもない。 文法(語と語の関係)はそんなに関係ないよね。英語でも同じようなもんですよ。 I go to school in the morning In the morning school I to go school in morning the I go 確かに正しくはない、、、でも意味は分かるでしょうが。(I LOVE YOUとYOU LOVE Iとすると全然通じないというが、そうでもないとおもう。というか、そんな間違いなかなか、しようと思ってもできないのじゃないか。) *** 機関銃英語に書いてあった、最後の最後で使わなかった一文があるのだが、それはこういうものだった。 英語にしろ、日本語にしろ、理解するのは、道路標識を理解するのと同じ。 標識が見えて、その標識の意味を知っていたら、その標識をいちいち日本語訳しなくても、意味が分かる。 例えば、停まれのサイン。それをいちいち、頭のなかで日本語訳しないでしょう。 それと同じ。英語の聞き取りでも、音が聞き取れて、その音が聞き取れたおかげで単語が聞こえて、その単語の意味をもともと知っていたら、日本語にせんでも意味が分かると。 さて、何がいいたいのか。 語彙(や文法)というのは、単語帳的に覚える、、、という手も、もちろんあるが、普通は、使っているうちに、ダンダンと覚えてくるというもの。いや、覚えられるといったほうがいいか?なぜかというと、 我々(全員)の脳が非常にすぐれているから。吸収してしまう。 文法も同じ。英語を使っているうちに、聞いたことに基づいてパターンを勝手に脳が抽出しだす(はじめてホームステイをしたとき、そこの子供がBE動詞+SUPPOSED TO+動詞を連発していたが、そんなのは、文法書みなくても、なんとなく分かってきたし、自分でも使ってしまっていた)。 だから、大切なのは使うことである。使うためには、友達をつくることが大切だ。実際にしゃべれるとベストだが、そうでなければ、メールなどを英語で書くとか色々と手段はある。 一度、スペイン語で書き物をしようと努力したことがあるんだが、やりつめたあとに、会話が楽になった、、、という経験がある。あ、そうだ。メールだったか携帯の表示だったか、わざとスペイン語表示にしたら、なんとなくそれで語彙も増えたぞ。最初はちょっと恐かったが(全然何を押したらよいのか分からなくなるんじゃないかと思って)。 昨日紹介したカナダのラジオ番組だが、そのなかに、3つぐらい、喉革命以前は知らなかった単語がでてきたのだが、どれもこれも、テレビなどを見ていて何度も出てきたりするうちに、イメージ的に覚えてしまったものだ。 例えばMIDORIという名前が、BOOZですという場面が出てくるが、買い物をしているときに、よく、芸能雑誌みたいなのに、有名人の何々さんが、BOOZにおぼれているというようなことがよく書いてある。そんなのを見ているうちに自然と意味が分かる。いちいち、日本語で「酒」と覚えているわけではない。 […]
声の質について
多くの人が英語の音がかっこよいと感じて、勉強にも熱が入る人がいる。日本語の音がかっこ悪いというわけでは、もちろんないが、西洋人は声優でなくても、声が渋い、深い、立体的だ。結局のところ、首の根元から口までのながーい楽器を、リラックスさせて使っていることが原因である。 日本語の音がかっこ悪いわけでは絶対にないが、英語を喋るときに、声が平たいと、なにか、イメージが違ってくるのかもしれない。アメリカでテレビを見ていると、日本人はふつう、「調子者」という感じのキャラクターとして出てくることがおおい。NBCのドラマに出てくるヒロ君もそんなキャラクターだ。 あ、日本人、というよりは日本人男性である。機関銃英語のエッセイで書いたが、やはり日本人男性が英語を喋るときに声が高めになる場合、海外の人は、その*意味*が分からないのだろう。我々としては、丁寧になるときに、やはり声を高めにするのがどうしても普通に思えるのだが。 意味が分からないから、お調子者の役が多いのだろうか? 最も当たらしいケンタッキーフライドチキンのCMでは(アメリカでです)、日本人の男性二人が意味なく、侍?みたいな格好をして、ちきん!と日本語英語で叫び、体をくねくねさせて踊るのだが、なんか馬鹿にされているようでいやだ。 そういうことを逆手にとって、あえて日本語英語でカナダのラジオ局に出演した人がいるそうだ。以下のものを紹介してもらいました(MIXIで)。 カタカナとか発音とか言う前に声の質自体が決定的に違うという点を考慮にいれて聞いてみて。そしてその違いが口と喉の違いだと思ってきいてみて。ちなみに、ネイティブの人はDJだからこういう声ということではない。 http://emedia.edge.ca/podcasts/dbs_podcast_2008_09_66.mp3 これ聞いておもったんだが、イントネーションをがんばりすぎると、声が高くなるのかなあと思った。