January 2010
サザエさん問題
漫画(アニメ)サザエさんで、最も難しい課題とされているのが、もちろん、カツオとワカメちゃんの二人とサザエさんの関係である。ボーっとしてみていると分かりにくいが、かつおが、サザエさんを「姉さん」と呼ぶことから、兄弟関係があることがわかる。つまり、カツオはタラちゃんのおじさんなのである。なお、ノリスケさんや、その奥さんなどと、サザエさん一家の関係はあいまいにしたまでも、十分ストーリーを追うことができる。このあたりは十分注意しよう、、、それさえ、つかめばあとは大丈夫です、、、毎日練習できなくて、どうする、、、(ありゃ、書いているうちに音声学の教科書みたいになってきたな)。 さて、昨日、EIさんが以下のコメントを残してくれた。 口は閉めなくてもいいと思いますが。口をあけて鼻歌を出し続けて響く場所を下にしていくと「んーーーーーーーGAAAAAAAAAAAAAA」と途中で変化がおきるのでわかりやすいと思います。 これは、何かというと口を閉じたままで鼻歌の音が喉歌に変わるまでおろしていくことで、ゲップエリアを発見するというテクニック(http://nippondream.com/estatus/wordpress/?p=708)を紹介したときに、EIさんが出してくれたコメントである。 私は、このコメントは日本国民を長くなやませた、一体、あのアニメサザエさんの終わりで、「んが、うぐ」と聞こえる発声はなんだったのか?という問いに答えるものであったのではないかと思う。 つまり喉の上のほうを閉めたまま(食べ物がつまったまま)だと、発声がMとかNになってしまうのだが、食べ物が落ちていくと、そのMやNが維持できずに、Gのような発音になってしまうのである。 言っておくが、日本人が発声するG(切れているもの、、、英語喉参照)ではなく、首で発声するGの音である。 つまり、サザエさんの「んが、んぐ」に喉発音の秘密があったのである。あたかも、ダビンチコードの映画のように、その秘密は隠蔽されたままであったのだ。 なぜ、ガとグなのか、、、。これは、おそらく、グはゲップの低位置において発音される u_だったのではないだろうか?ガの段階では、食べ物が首の中間あたりにあったのだろう。 日本人の喉は、日本語を発声するときには、緊張しており、他の人類の喉の機能のしかたとちょっと違ってしまうのだが、食べ物がつまったというような人類共通の問題に直面すると、本来の音を出すのかもしれない。 そういう意味で、喉発音は、寝そうになるときの、喉のリラックス度、、、とかいう比喩をつかって、説明することがある。 音声による解説 重ためファイル www.estat.us/blog/ngangu.wav 軽めファイル www.estat.us/blog/ngangu2.wav
マリナーズのイチローは根本的にパラダイムが違うのではないだろうか?
私はスポーツ観戦に関しては素人だが、小学校のときに野球部だったので、基本は分かる。 さて、マリナーズのイチロー氏に関してのエッセイとなるのだが、その前にサッカーの話。会社の食堂で、サッカー好きの人(中央アメリカの人だと思う)とスペイン語で議論をしたのだが、彼いわく、日本のサッカー選手は走りすぎであると。ヨーロッパチームは頭を使うのだと。だからあまり走らない。さらに、日本と対戦するときは、相手が走るのを逆に利用して、走らせることで疲れさすのだ、、と。 ふーん、そうだったのか、、、と思った。でも日本では、勝つためには全員が走れというようなことを奨励していると思ったのだが、、、。なるほど、逆効果である可能性もあるのか、、、と。相手にばれているばあい。 まあ、これは試合に関する考え方のパラダイムがぜんぜん違うということである。そのパラダイムの違いに気づき、相手の習性を利用する、、、あれ、これって空手とか、武道の世界と同じだな。 さて、マリナーズのイチロー氏の話だ。氏ははげしく、ヒットを飛ばす。連続ヒットの王者である。 私はこのことを非常に不思議に思った。だって、野球を地元で見に行ったら、アメリカの選手は次から次へとフライでアウトになるのである。 はっきり言えば、ホームランを狙っているのである。 ところが、イチロー氏はゴロによるヒットを狙っているように思える。 これは私が完全に間違っているかもしれないのだが、そもそも野球というのはホームランを打つのが、目的なのではないだろうか? 地道にヒットを重ねていって、それを点につなげるというのは、アメリカで生まれた野球の文化ではないのではないか。 、、、と文化的観察をしてみたが、実は、アメリカのやりかたが、経済原理にそっているのではないかということも思う。 さて、アメリカの野球選手は、何アウトかによって、どうも、狙いを変えているのではないかということだ。ノーアウトの場合、地道にヒットを狙うよりも、ホームランを狙ったほうが、結局は、その回の終わりまでに、点がはいっている確率が大きいのではないだろうか。 だって、ヒットで一塁に出たところで、次のバッターがごろをうてば、二塁でアウトだ。 つまり、まだ誰もアウトになっていないならば(あるいは、誰も塁に出ていないなら?)、ホームランを狙ったほうがましというような、計算があるのではないだろうか。 もしかしたら、日本の選手とアメリカの選手の勝負のアルゴリズム(計算方法)が違う可能性があるのではないだろうか??? 統計分析をしてみたいものだ。着実にヒットを狙って点数が出る確率と、ホームランばかり狙って点数が出る確率は、結局のところどちらが大きいのか、、、と。 あと、思うに日本チームでは大振りをすると、あいつは生意気だとかそういう風に思われることがあるのではないだろうか??? 私は、小学校のとき、バットを短くもて、短く持てと言われて、本当にいやだった。短く持つと振りにくいのだ。だから、あるとき、バットを長くもって挑戦したのだが、空振りだった。あとでコーチに怒られた。大きいのを狙っただろう、、、みたいに(謙虚さがない、、、というニュアンスだった)。 <これを書いて思い出したのだが、高校のとき、年に一回の球技大会があり、これが非常に楽しかった。ソフトボールで、おもいっきりバットを長くもち、振り回したら、結構、長距離が打てた。> 「走るサッカー」でGOOGLE(いろいろと議論があるようだ): http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E8%B5%B0%E3%82%8B%EF%BD%BB%EF%BD%AF%EF%BD%B6%EF%BD%B0&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=&aq=f&oq=
喉声強制ギブス(え、鼻歌じゃなくて?)
以下試してみてください。口未練を捨てるきっかけにならないかな。 *** 喉を主に使うということを経験する方法としてこのようなことも試してみてください。 1.口をしめたまま、空気を抜いて、舌などが動かないように密封状態にする。 2.いわゆる日本語でいう鼻声で歌う(=鼻歌)。すると、響いているところがあたかも、鼻のほうだと感じることができる。 3.そこから、その響いている点を、ゆっくり首の根元にかけて移動させる。リラックスするのが大切。口の中は密封状態にしたままで(口が鳴らない状態にします)。 4.首の根元まで響く地点がいったら、しばらく発声練習。口をあけて、普通にしても、そこがならせるように練習。がまがえるのような声(いわゆる外人さんの声)になります。リラックスしたままで。 5。首の根元をつかって、喉をしめないまま、リラックスしたままで英語を読んでみる。スムーズに音がつながります。え、これって俺の英語?なんかネイティブみたいじゃん!って感じがしたら合格です。 それから、CNNなどのテレビをつけてみて、ネイティブの英語を聞くときに、できるだけ、喉のほうから出てきている低音に焦点をあわせてきいてみる。すると、これまで聞けなかったような細かい音が聞こえ出す、、、と。 音声による説明 www.estat.us/blog/nodogoegibusu.wav