May 2012
なぜ喉発音成功率が西高東低なのか?
なぜ喉発音の成功率が、西日本の方言を喋る人が高いかという件。 これは、例えば広島弁にはシラブルの内部にイントネーションがあり、そのイントネーションを出すには、喉を駆使しないとできないということがある。 西日本の方言には、中国語と同じで四声があるということだ。 たとえば、「じゃけん」というときの、「じゃ」と、「邪険」の「じゃ」のイントネーション(四声)が違う。 なぜこのことをメンバーオンリーで書いているかというと、英語喉出版以来、ぱくったような出版物が出ているから辟易しているというのがある。 そんな人たちに限って、大声で、革命だ、オリジナルだというから、たちが悪いが、偽者は消える運命(な~~んてね)。 日本語にも四声があるなんて、音声学者も気づいていない。外人の書いたことばかりありがたかって、それをまとめて論文と呼んで来た結果だろう。 四声とは、シラブル内のイントネーションの変化だが、これが中国語にも、西日本の方言にも、そして、英語にもある。 たまたま英語では、意味とはさすがに結びついていないと思われるが、ゲップエリアの音は低めに、アクビエリアの音は高めに聞こえるために、シラブルのなかで自然とうねるようがイントネーションがうまれる。 例えば、whatだったら、最初のほうは低めにきて、そこからあがってくる感じだ。 これは暗記しなくても、w_はゲップエリア、a_はゲップエリア、Tはアクビエリアと、音に対応して体で覚えていれば自然に起こることだ。 さて、東日本の方言を喋るかたは注意してほしいのだが、例えば大阪弁も私の地図では東日本となる。大阪弁、東京弁はイントネーションが平たいのだ。あくまでもシラブル内のイントネーションの話だ。 たとえば、「せやからなー」と言ったとき、せ、や、か、ら、なー、、、の一つ一つの内部が平たい。 なぜ平たいか。これが大切。声帯をりきんで発声している(応援団スタイル)から平たいのだ。 動物、広島県人、中国人、その他外人は、ほとんど声が平たく発声することがない。うちの犬は、何をいっても平たい音が出せない。平たい=人工的=声帯を人類にとって不自然な形で硬くしている、、ということだ。 それに気づくと、コントロールできるようになり、英語にも活用できる。 もちろん、「せやからなー」とフレーズレベルでは、高低があり、イントネーションがある。 よく外人さんが、日本人の英語が平たいというと、あれは、シラブル内のことを言っていたのだなと今はわかる。日本人側は勘違いして、じゃ、アクセントの位置をおおげさに読むとか、個々の音より全体のイントネーションが大切だとか言ってきたのだと思う。 しかし、英語で大切なのは、シラブルの中のイントネーションである。 英語喉の145ページでsitという単語で絵によって説明している部分を参考にしてほしい。 このことを1月あたりから、強調して、英語喉skype講座では教えているが、東日本の人でも、このことを意識すれば、喉発音がうまくできるようになる。 聞き取りにも関係していて、以前から、ボンボンボンが聞けないという人がいたけど、それは、おそらくこのシラブル内のイントネーションが邪魔になっていたのだと思う。 これを意識すれば、シラブルのリズムが聞こえ出す。 日本の江戸時代ぐらいからの歴史で、西洋の文化とか西のほうから入ってきたのではない???鉄砲とか、キリスト教とか、貿易とか(長崎出島)。それは単に、西洋に近かったんだろうけど、西のほうの人は、外人の言語とか、文化を理解できたんじゃないだろうか? 例えば黒船が広島湾に来ていたら、広島人は、 「よ~きんさったのお~、なんの用事なん?」と対応し、「ま~、もみじまんじゅうでも、たべんさい、、、」となっていたことを私は確実視している。 太平洋戦争に向かう道のりでは、東京に政治の本部ができたので、外人の言語、文化を理解できないで、外交が機能しなかったんじゃないだろうか??? それまでには、教育制度も、硬い発声をよしとする文化になっていたのじゃない?広島でも、教室用言語は硬かった(きをつけー、れいー、まえ、すすめ。)。 発声が硬いので、喉発音で伝わってくる相手の感情、意図がよく分からない。 さらに、ヨーロッパ言語には、日本人の感覚で聞いていると命令文が多い。だから、喉から伝わってくる真意を聞けない人は、いらついてくる。外人=敵となる。
THの発音の仕方
長い間教えていて、THに関しては、どうしもて押し問答になってしまうことが多かった。 THEがザになる件である。 しかし、このごろ、押し問答にならなくなっている。何をしているかというと、 舌のことは忘れてください。 そして、喉の音を聞かせてください。 これだけだ。 以前は、舌の場所を指導し、そして、そのときに、つけて離すみたいにしないでください、それは日本語の特徴です、、、と説明していたが、そう懇願、土下座しても、やっぱりTHEがザになる。 しかし、舌の位置の指導を完全にやめたことで、THの発音指導が簡単になった。 結局のところ、舌というのは、存在するわけだから、どこかにないといけない。ふつうにどて~~んと横たわらせておくと、私の場合も、おそらく、これを読んでいるあなたの場合も、なんとなく、歯と歯の間あたりに落ち着くのではないだろうか? そのためには指導がいらないということだ。 舌の位置を指導するからこそ、関心が舌に行き、例えば定冠詞のTHEがザになってしまうのである。 つまりTHEの発音というのは純粋に喉の音を出すということであろう。Rなどと同じなのだ。 Rだと、ただ単に首の底をごろごろとやるだけ。 THなら、首のなかの不協和音のような、炸裂するような音を出してやる。 歯と歯のあいだにしっかり舌を出してネイティブが教えることがあるが、あれは、あそこの位置におけば、舌がじゃまにならないということなのかもしれない、、などと色々と理論化しなくても、ま、あまり考えずに、喉の音をしっかりだす。 また、これはTHに限ったことじゃない。 どんな音でもそう。 だから、広島の友人たちは、ただ音をまねるだけで英語ネイティブ発音度が高いということだ。 結局、音声学があったから、日本人の発音が逆に悪くなっていたということなのだ。
上級者でも聞き取りは困難
この2週間ぐらいで、大学時代の友人二人とSKYPEで話をした。二人とも、アメリカ留学経験があり、英語の環境がかなり長い。 http://blog.with2.net/link.php?709532:1932 英語喉のプチ指導もさせてもらった。 やはり西日本VS東日本(ただし境界線は兵庫県あたり)の違いが出て、一人は同郷の広島出身なので、全ての音が当たり前のように出る。ただし喉だよと意識すればの話。 もう一人の友人は、英語喉マップ上では東日本なので、深い音は到達しなかったが、日本でいえば、かなりの英語上級者だ。あくびエリアまでを活用しているので、発音もすばらしい。ゲップエリアを活用する音が出にくかったので、再度、本格的に喉指導をさせてもらうことに。 フランス語を勉強されているのだが、Rの音がJになってしまっていた。 MERCIがMEJCIになる。 ゲップエリアの音が出ないとフランス語の音が出しにくい。 ゲップエリアの音が出るかどうかは、方言が兵庫県から東か、西か、、、これだけの違いだと思う。 東であれば、あせらず、ゆっくり、シラブルの中のゲップエリアとあくびエリアの行き来を丁寧にやっていれば、喉が柔軟になってくる。私の英語喉講座をとったほうがよいと思う。自分では、どの音ができていないかがわかりにくいと思う。 西であれば、聞いたとおり言えばいい。 二人とも、聞き取りは完全ではないとのこと。 私自身、聞き取りがなぜできていたのだろう。アメリカ英語であれば、英語喉以前でも、100%聞けていた。授業などで困ることがなかった。ただ、聞いていて、疲れた。 5年、英語喉をしている人に英語喉指導をした。その人は、すでに聞き取りが100%になっているようで、英語の世界を満喫されている。 自動車でカントリーソングを聴いていて、え~~、どうやったらこの英語が聞こえないなんて状況がありえるのか、分からない、、、なんて気持ちになった。 最近、よくサテライトラジオのカントリーチャンネルでかかっているERIC CHURCHの「SPRINGSTEEN」です。 - YouTube http://www.youtube.com 実は、物理的な存在として音は、みんな聞こえているのだろうけど、流れてくる音のどこからどこまでを単位として聞くか、、、を実践していないということだろう。 私はsasプログラミングをする。例えば以下のようなものを書く。 PROC MEANS DATA=ABC; VAR X1; RUN; セミコロンによって、全ての行を終えているが、だから読みやすい。 PROC MEANS;DATA=ABC;VAR X1;RUN; だと理解しにくい。どこが切れ目かわかりにくい。 英語喉を知らない日本人の状態は、セミコロンで区切っているんですよ、、、ということさえ知らない状態なのだろう。 そして、アクセントの位置が大切だという間違った考え方は、sasで言うと、全然重要でない、大文字小文字の違いを大切だと思いこんでいるみたいな感じだろう。 sasでは、proc meansもPROC MEANSも同じ意味だ。 はやく、多くの人に聞こえるようになってもらいたいと思う。 聞けたら聞き取りの試験ってそんなにむづかしくないのじゃないかな。