January 2013
なぜ日本人の英語上級者の英語が国際的に伝わりにくいか
日本人の英語は、他のノンネイティブの英語と徹底的に違う部分がある。それは、意外かもしれないが、 日本人英語のほうが音が豊富であるという点だ。 ノンネイティブ、例えば中国人の英語、南米の人たちの英語は、非常にシステマチックで音が最小限度しかつかわれていない。 Rで説明しよう。 REDのRもCARのRも、同じRで発音される。これはネイティブでも同じである。 しかし、日本人の英語上級者は違う。 Rが単語の前に来た時は、ウがつく。例えば、REDはウレッドだ。 Rが単語の最後に来た時は、舌がうごいて音がこもる。字で表しにくいが、CARがカア~でRに値する部分で、喉が完全にしまりぎみになるので、こもったような音がでる。 Rだけではない。Lもそうだ。 単語の最初ならば明るい感じのL。単語の後半だと、こもった感じ、暗い感じだ。ミルクはミウクとなる。 音が非常にアンシステマチックな形で登場する。 Wもそうだ。WHENだと、ウェンという感じだが、HELLOの最後に登場するはずのHELLOWのWは発音されない。 THの発音は人によってザだったり、ダだったりだ。 Yは単語の頭だと発音されるのに語尾だと発音されない(例 KEY).日本人英語の場合ね。ネイティブの場合は、システマチックにYが発音される。 日本語にしなかいはずの、「-(伸ばす記号」や、「っ(小さいツ)」も登場する。これによって、ますます音が多様化する。 英語喉をやり、喉を開けたまま発音するならば、これらの多様な音は一挙にシンプルになる。 REDのRとCARのRは同じ発音なのである。LITEのLとMILKのL、WORLDのLは同じ発音なのだ。 先日、中国人の剣道メートの音声を聴きながら、音の出現のパターンが非常にシステマチックであるなあと強く思った。 システマティックであると、ぼーと聞いていても理解できる。 先日、スタバで猛烈に本の計画を立てていたのだが、まわりのネイティブの英語が、聞こうとしていないのに、聞こえる。いきなり、「大阪から広島まで2時間ぐらいだよね」というとなりのカップルの会話(英語)が耳に飛び込んでいた。 つまり、まるでスキャンしているかのように、音としては、頭で他のことを考えていたとしても、なんとなく聞こえている。そして、たまに、本当に意味として飛び込んでくる。 日本人なまりの英語の場合は、この無意識スキャンが難しい。音がアンシステマチックなので、音が多様であり、集中して聞かないと、意味が入ってこない。