June 2016
BREXITという単語
イギリスがEUから脱退ということで、BREXITという単語を良く見ますBR(BRITAIN)がEXITするということです。EXITは2シラブルですが、BREXITも2シラブル。 EG-ZIT (2拍で言います) と BREG-ZIT(2拍で言います) シラブル数が変わりません。 このシラブル数が英語が通じる上で最も重要です。発音をわざと間違って、IG-SITとかBRIG-ZIDと言ってもたぶん通じますが、シラブル数が変わると通じません。 これが日本の英語試験に採用されないのは、簡単すぎて、誰でもできてしまうからでしょう。シラブル数=母音の数なので。 簡単なシステムだから言語に使われているわけですが、簡単だから、試験で問われない、結果として生徒、学生がそのシステムを知らないというのは、非常に皮肉です。 ある程度、難しくないと教えられないという変な状態が生まれています。 正確には、無限の数のテスト問題をつくれる知識じゃないと、学校で教えにくいということでしょうか。 だから試験が大切になりすぎると困るのです。 なぜ、このことが問題にならないかというと、生徒、学生、先生、教育政策にかかわる人たちが普通の英語(ネイティブ同士の英語、映画の英語)が聞けないからだと思います。聞けないけど、それは、一生かけて語彙や文法などをきわめて初めて到達のだ、、というような宗教のような感覚があるからだと思います。あるいは、英語プロパーより、哲学、論理、歴史理解が大切だというような方向にそれてしまいがちなのだと思います。 一方で、聞き取りが普通にできる人は、英語を使って仕事をするのに忙しく、英語教育に関わっていないのだと思います。そういう人は、嫌なやつととられてしまい、政策の議論には呼ばれません。