August 2016
体操のUCHIMURAさんが活躍中
体操のUCHIMURAさんが活躍中ですが、アメリカ人の解説者はこの名前を読むときに「む」のあたりが、「マー」のようにやや微妙な感じの発音です。 「う~ちい~~ま~~ら~~」 という感じですね。 なぜ、間の抜けたような、ゆっくりな感じがし、さらに「む」じゃなくて「ま~」なのでしょうか? それは、 UCHIMURAを 英語ネイティブは UCH-CHIM-MUR-RAH という風に読むからです。 1シラブルに3つ音を入れるので、のびのびになります。 日本語では1シラブルに2つ音を入れるのと対照的。 3は2より大きいですから、読むのに時間がかかります。 さらにムの部分はMURになっていますね。MURなので、マーという感じに読むのです(MURDERのMURと同じ)。首の根元で言うので、英語になれていない人には、こもって聞こえるかもしれません。 首の根元で言っているのだと意識して聞けば、こもって聞こえません。
単語が先か、ユニットが先か?
TOEIC指導のPROPORさんが、『一億人の英文法』著者である大西泰斗先生の講演会についてBLOG記事を書かれておりました。 こちらです。 大西先生は、UNITで操作するという項目があり、英語を話すときは、単語、単語でそのたびに構築するのではなくて、ある程度の長さをもったUNITごとに言うということをおっしゃっておられたそうです。 これは私が言っていることの間逆なので面白いですね。 私は英語では、単語の一つ一つに意味があるので、一つ一つで話していくほうがよいという考えです。 長い表現を使うと、ある程度、先へ先へと意識が向かい、エネルギーがいり、緊張して話しにくくなると考えます。 単語が先か、ユニットが先か? 私の場合は単語が先かな。 ユニットで覚えると覚えることが天文学的に大きくなりませんかね。 スロットマシーンでたとえると、数字ごとに考えると1から9まで覚えたらよいのですが、組み合わせは億ぐらいのものがありそうです。
言語のシラブルは歌うとすると音楽の音符一個
言語のシラブルは歌うとすると音楽の音符一個に当たるわけですが、その音符内のうねり、響きの変化、音程の変化を聞くということが大切だと思います。 それが存在しないと仮定しているのが、日本の英語教育において教えられている「アクセントの位置」の指導です。 例えば、意味不明ですが、COFFEEのCOを強く(元気に)読むと通じやすくなるという俗説が英語教育界をしきっています(これは、たぶん、昔の乾布摩擦とかラジオ体操と同じで文化だと思います。やれば誰でもできるので、教育文化の一部となっているのでしょう、、、) これをアクセントの位置といいますが、実際は文部科学省さんに電話して、「アクセントってどういう意味ですか?」と聞いても、答えてもらえません。 それが何かを曖昧にしておかないと、アクセントの位置問題が、建物のように崩れてしまうからでしょう。 このせいで、英語を普通に勉強していると、シラブル内のメロディーが聞こえなくなります。 シラブル内のメロディーを無視して英語を話すと、まるで怒っているような、冷たいような印象になってしまいます。 剣道の気合が良い例で、気合いのメロディーは平らではありません。その音は平仮名、カタカナでは表記できないような音です。 実際は、英語の発音も剣道の気合に近いように思います。 さて、大変な問題があります。 RICHMONDという単語を例にとりますと、アクセントの位置問題の存在を鵜呑みにしていると、RICHが高く聞こえます。 でも、本当に一つ一つの音を聞き、RICHをR-I-CHと全て聞くと、RICHのRIが低く聞こえます。 信じているパラダイムによって、高く聞こえる人と低く聞こえる人がいるわけです。 同じ絵を見ても、ある人には女性の横顔に見え、他の人にはグラスに見える、、、という状態ですね。