喉革命以前
喉革命以前、私はちょっと恥ずかしい話だが、自分の英語の発音がいけるとおもっていた。聞き取りも実際100%できた(LとRの区別は通じていたけど、聞いて区別はできなかった、、、)。 今振り返って聞いてみると、それなりにアクビエリアにアクセスしていた。3ビートはたまたま、それなりに偶然やっていたが、それは聞いたままを言っていたから。だから3ビートをやっていない単語もたくさんあった。単語と単語の間もスムーズにはつながっていないことが多かっただろう。 なぜアクビエリアにアクセスできていたのかと考えることがある。一つだけ心あたりがある。 中学校のとき朝、ラジオでNHKの英語講座を聴いていたのだが、これを寝床で寝ながら聞いていた。半分ぐらいは寝ていた、、、。 寝た姿勢だと、首のあたりの具合の関係上、アクビエリアを使ってしまうように思う。 単に憶測にすぎない。 姿勢というのは結構、喉ブレーキに影響を与えると思う。今でも、私はしゃべっていて、なんとなくブレーキをかけぎみだと気づくことがあるのだが(そんなとき、きまって声が小さくなってしまっている)、そんなときは姿勢を変え(レッスン5)、喉をリラックスさせることを思い出す。(西洋人でめちゃくちゃ声が大きく、さらに響く人がいるが、あれって喉ブレーキ0だと思う。) このあたり(姿勢と喉ブレーキの厳密な関係)は今後の経験研究に期待したい。言語学だけでなく、interdisciplinaryな形で。
宇宙戦艦大和
知り合いで英語喉を試してくれた人がいたが、びっくりしたのは、「私は普段から、電話などで面倒なときに、息をすいながら喋るときがあった」と言ったことだ。で、息をすいながら喋るのは、なんの問題もなくこなせたそうだ。さらに、自分は最初っから喉発音だったと思うと、、、。そういえば、昔から低めの声だったか、、、。 もともと(浅めではあるが)喉発音をしていた人も存在する可能性がある。 ふと、アニメの宇宙戦艦大和をYOUTUBEで見たのだが、なんと声優さんたちの声がアクビエリア発音ではないか。 http://www.youtube.com/watch?v=RPm3I21n91Y 単なる声の違いだと思わないでいただきた。喉の空間をフルに使った立体的な音であり、その立体的な音を求めてネイティブは相手の英語を聞いているのである。 (よく電話で自分の名前をいうと、相手が間違ってスペルをした、、、というようなエピソードを聞くが、一つには電話のせいではなく、日本人の英語にはネイティブが求めている深みがないために、間違うということがある。) 私自身、喉発音で日本語を喋ると、ものすごい深みのある声優のような、別人のような声になる。 英語喉のCD録音でつかった日本語は口発音でやったのだが、ナレーションが大変だった。LESSON 1という英語は喉発音で読むのだが、その0.5秒後に口発音に移行し、レッスンのタイトルを日本語で、つまり口発音で読んだのだ。なんとなく、喉のときは、ゆったりとした感じの姿勢、そして体をきゅっとしめながら口発音をした。
これからは日本人がぽつーん、、、とはならない
喉革命以前は、私はアメリカで「ぽつーん」という思いをしていた。「ぽつーん」とは、なんというか、自分では英語ができていると思っているのに、人が私を相手にしてくれない、、、という感覚だ。集団による会議のとき、ネイティブとか他の西洋人やアフリカ系はものすごく活発に発言し、お互いの存在を認識している。が、そんななかで、なんとなくぽつーんと取り残されたような気がしていた。 喉を経験し、全てが変わった。喉でやると自然と口がリラックス口になる。すると、自然と口が開く。ほっておいても、喋る直前に、息を吸う音がでる。ネイティブは私が息を吸う音をだすと(わざとでなくて)、ぱーっと私のほうに注目するのだ。で、よく観察していると、これは西洋人なら誰もがやっていることではないか。 散歩中の犬がいたので、ためしにやってみた。犬というのは、あまり人の目をみるものではない。ところが、私が息をすーっとすいこむと、犬が、ぱーんと私のほうを見て、何をいうのかなあ、、、という顔をした。 犬でも知っていたのか、、、、。 喉をアメリカに最初にきたときに知っていたら、これだけ苦労はしなかっただろうと悔しく思う。