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3ビートを知るとニックネームがわかる

ELIZABETHという名前には、いくつのニックネームがあるでしょうか?LIZとBETHがポピュラーです。なぜLIZとBETHなんでしょう。3ビートで説明することができます。 ELIZABETHはEL-LIZ-ZAB-BETHと発音します。LIZとBETHは独立したシラブルを構成するわけです。シラブルを構成するからこそ、それだけを読むことが自然です(もうちょっといい説明があるかもしれませんが)。 これはどんなヨーロッパ言語でも同じです。 ELというのはないみたいですが、EL-LYとなるそうです。スペイン語ではEL-LIT-TAとなります。ELだけだと響きが変だから、名前をかわいくするために、色々くっつくわけです。 3ビートを知るとニックネームがよりよく理解できるように思います。 私の名前はKAZUAKIですが、大学時代に知り合ったアメリカ人がKAZと呼び始めました。なんでKAZUじゃなくてKAZなんだと思ったものですが、よく考えると3ビートで説明できます。20年前は考えもしませんでした。 KAZ-ZUW-WAK-KI(Y)です。 そういえば、KAZ-ZUWと呼んだ人もいました。なんでカーズーのあとにWのような音がつながるのか、当時、考えてもみませんでしたが、3ビートを知った今、納得です。 YASUHIROという友人がYASと呼ばれていて、変なニックネームだなあ、、、と思っていたのだけど、これも3ビートで名前をわけていって、最初のシラブルだけを読んだわけです。

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スペイン語とカタカナ発音 考察

英語だけでなくヨーロッパ言語の全てが3ビートであるということが、なかなかピンと来ないかもしれないが、考えてみると、同じ仲間同士である言語であり、またどれをとってもアルファベットを使う言語が3ビートであることは驚くほどのことではない。 例えばSTELLAという名前はヨーロッパ言語話者なら、誰でもSTEL-LAと3ビートで読む。スペイン語になると急にS-TE-LAになるということはない。日本語でいうとSUSHIを英語ネイティブはSUSH-SHIと読むが、フィンランド人が急にSU-SHIと読む、、、ということは起こらない。SU-SHIは、ヨーロッパ言語ではつねにSUSH-SHIと発音される。子音―母音―子音を一塊と認識する3ビート言語だからだ。 ただし、言語によっては、3ビートであることが日本人の耳には分かりにくい言語がある。それがスペイン語である。スペイン語はたまたま母音が日本語によく似ている。あ、い、う、え、おの5音だ。 また喉の定位置はゲップであることは英語と変わらないが、やたらとアクビエリア発音が多い。アクビエリア発音というのは首の上のほうでの発音だから口に近いこともあり、これまた日本語に似ている。 ものすごく似ているからこそ、私は日本語とそうかわらない2ビートだろうと思い込んでスペイン語を20年ぐらい喋り続けてきた。ところが、英語が3ビートだということが分かったら、やはりスペイン語も3ビートじゃないか、、、ということがすぐにわかった。  例を挙げてみる。VAS A COMER。これを喉革命をまだ経験していない耳できくと、カタカナに聞こえるのである。  バサコメール つまりVA-SA-CO-ME―R と。 この要領で発音されたものを スペイン語のネイティブが聞くと、えらく、CHOPPYな発音をするなあと感じるのである。というか、世界の多くの人々は、お互いがどのような発声法をするか知っているので、日本人のスペイン語を聞くと、ああ、日本人っぽい発音法だね、、、と無意識に納得する。  上の例文をシラブルを正しく読むと次のようになる。 VAS-SAC-COM-MER 英語喉の後半で紹介している3ビートである。シラブルの連結部の子音の読み方は少し特殊。Sでいうと、最初のSはスウィングとして、2番目のSはフォロースルーとして読む(英語喉参照)  とくにシラブルとシラブルのあいだをスムーズに読むことが大切だが、そのこつは、喉に口があると想定して、口のことは何も考えずに、喉で発音することだ。一音一音きらずに、すーと発音してみるとよい。 スペイン語がカタカナに似ているという説は修正する必要があるだろう。スペイン語がカタカナに似ているのではなくて、日本語の感覚で聞いていると、あたかもカタカナのように聞こえてくるということである。 スペイン語を2ビートでなく、3ビートで聞き始めるためには、映画や日常会話などで使われている本物のスペイン語を聞く必要がある。直接、自分に話しかけているネイティブのスペイン語を聞いて、判断するのは難しい。というのは、喉発音と3ビートで話しかけてこない日本人話者に対しては、ネイティブ自身も、ちょっと違った話しかたで対応するからである。  誰もが持つ経験だが、「ネイティブが直接話してくれているときは分かるけど、ネイティブ同士が喋っている会話は分かりにくい、、、」ということがあるが、その理由がここにある。ネイティブが2ビート話者に喋るときには、あまりにもくっきりはっきりと大げさに喋るので(2ビートが移ってしまうということもある)、3ビートを感じさせてくれるための自然な流動性がなくなってしまう。  だから、まずは喉発音と3ビートを身につけないと、英語やスペイン語、その他のヨーロッパ言語が喉発音であり、3ビートであることが分かりにくい。これはやっかいであるが、英語喉50レッスンを終えるならば、ヨーロッパ言語の音ががんがんと頭に入ってくるだろう。意味がわかるかどうかは別問題だが、書けといわれれば書ける、、、というレベルになるだろう。 最初の喉発音への移行で戸惑う人がいるので、そのあたりをサポートできればと願っている。

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破裂とは

調音音声学において音を分類するときに、二つの概念を使う。一つめは調音位置。例えばPは唇を合わせるから「両唇」が調音位置である。もう一つは調音様式。音を調整する方法は例えばPでは破裂である。したがって、例えば、Pは両唇破裂と分類することができる。 この体系に基づいて音を分類することで、どんな言語にどんな音があるかということがよりよく理解できるようになった。 ところが、、、この知識の体系を英語発音教育に応用したときに、少なくとも一つの問題が起こった。それは、調音方法を「調音の程度」と解釈してしまった点である。Pは破裂音である。したがって、しっかりと破裂させて発音する、、、と。 よく考えてみるとPは英語だけでなく、日本語でも破裂音である。破裂音であること自体は、必ずしも強く破裂させるということではない。弱い破裂もあるし、中間レベルの破裂もある。強い破裂もあるだろう。 実際は破裂のレベル自体は、その音の中核となる性質ではない。怒ってしゃべっていれば、つばが飛び散るほどの勢いで喋るだろうから、破裂が強くなるだろう。控えめに喋るならば、破裂も少ないだろう。 英語は日本語に比べて、強く、しっかり、きっちり、激しく発音する、、、という概念がいつのまにか、私たちの言説に入り込んでしまった。強く発音しようとすればするほど、口発音になり、ネイティブにとっては分かりにくい英語になる。口発音となると音が短くなってしまい英語特有の流動性(3ビートのたまもの)が失われてしまうからである。 破裂のレベルは感情にまかせておけばよいのである。 ちなみに、私達がふつう、破裂といったとき、なんとなく口の中、それも破裂させた地点から前のほうに向かって破裂が起こるという感覚があると思う。例えばTだと、舌と口の屋根があたったところぐらいから、前にむけて、口の外へとでていくような衝動をイメージするのがふつうだ。つばがでるような感じのイメージである。 ところが喉発音を始めると、どちらかというと音の破裂、振動、衝撃は口から首の根元までの非常に広大なスペースに起こりだす。あきらかに、どう考えても喉で喋っている感じになる。 上で書いたことで誤解が起こるかもしれないので補足する。口で起こった音が首の根元に到達するのではない。喉・首で発声した音が口のほうに向けてでていくのである。 我々は声帯が喉にあるというシンプルな事実を長い間忘れていたのではないだろうか。

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