「日本が戦争を始めた理由」として、英語喉革命さんが、以下のエッセイを書かれていた。

http://blog.livedoor.jp/nodorevolution/archives/2011-05.html#20110523

実は、私も似たようなことを考えることがある。正確に言うと、本当に本当に日米が戦争を始めなければならなかったのかと感じる。

私の会社に両親が戦後すぐに九州に住んでいたというDさんというかたがおられるのだが、ご両親は、戦後の日本統治のために九州に配属され、日本を愛し、アメリカに帰ったあとも、亡くなるまで日本に夫婦で行きまくっていたそうだ(結婚記念日などに、日本に行っていたそうだ)。アメリカにかえっても日本の「ちゃぶだい」でご飯を食べていたというほどだ。

Dさんが、たまに、「うちには、両親が持ち帰った九州の陶磁器などが山のようにある」そうだ。そんな話を聞くたびに、本当に日本とアメリカが戦争をしなければいけなかったのなら、Dさんの両親が戦後すぐに九州に安全に住めたはずがないと思ったりするのだ。

日本人のなかには、パールハーバー攻撃を実はアメリカ政府が知っていて、わざと攻撃させたという陰謀説などを信じる人がいるが、人のレベルで考えるべきだろう。

陰謀説があろうとなかろうと、戦って、血で血を洗いあったのは、アメリカの一般人と日本の一般人である。一般人同士が殺しあったということに対して深い悲しみを感じるのがまずは普通であろう。

英語喉をやってから、クリントイーストウッド監督の「硫黄島の手紙」をみると、日本人とアメリカ人の両方の気持ちがいたいほど伝わってくる。

英語喉をせずにあの映画を見ると、日本人側の気持ちしか分からない。

日本人の気持ち、アメリカ人の気持ちを両方理解するには、両方の言語、文化、しぐさ、表現の仕方を知る必要があるが、それは英語喉をしないとまずは分からない。

英語喉セミナーに来られたかたの知り合いのカップルで(夫アメリカ人、妻日本人)、太平洋戦争の話題になると喧嘩になるので、タブーの話題としていると聞いたことがあるが、それはやはり何かおかしいように思う。

おそらく、夫は夫さんで、日本人の気持ちが分からないし、妻は妻でアメリカ人の気持ちが分からない、、、だから喧嘩になるのではないだろうか???

アメリカ人夫はやられたから報復したと考える。たしかパールハーバーの死者は2350人だったそうだ。私の知り合いは、パールハーバーに行くと今でも涙が出るといっている。

日本人妻側はパールハーバーは軍事ターゲットだったらか良いが、広島、長崎は市民ターゲットだったから悪いと考える。

口発音の日本人妻側から見ると、アメリカ人はだいたい横柄に見えるのだろう。だから腹が立つ。

喉発音のアメリカ人夫から見ると、CHOPPYな口発音英語は、しかられているように感じるだろう(流動性のない英語は軍隊の命令のときぐらいしか英語では登場しないからだ)。なんと冷たい人だと思うだろう(結婚前はかわいい声だったのにと思うかもしれない、、、これは完全なる別のトピックだが)。

パールハーバーのとき、アメリカの日本大使館の日本人はどう感じたのかなと思うことがある。

もちろん、戦争は嫌だったに違いない。しかし、日ごろからアメリカ社会で疎外感を感じていたとすれば、「このさい、やってやれ」という気持ちがあったのではないだろうか?

私でさえ、口発音時代、アメリカで10年以上、透明人間として過ごしたので、アメリカに住む日本人の疎外感が分かる。

これまで何回も書いたが、口発音時代、私の疎外感が頂点に達したのは、カリフォルニアに就職活動に行ったときである。ある会社で面接、発表をしたあと、その職場の人達と食事に行ったのだが、その間中、無視されたと感じたからである。

面接に来たのだから、私が主客であることは明らかだ。しかし、アメリカ人は私のほうを無視してぺらぺらと楽しそうにしていた。

今、思えば、無視していたのは私のほうだったのだ。体の硬い日本人をみて、外国人は、この人はつきあいにくいなと感じるのだ。きちっと閉じた口元をみて、あ、この人は言うことがないのだなと思うのだ。

ところが、英語喉を知って全てが変わった。

今日は、DCの日米協会というところにいって、日本の状況(地震&津波)に関するディスカッションに参加してくる。

息の仕方を変えるだけで、英語を喉から喋るだけで、アメリカ人は私の話をよく聞いてくれるだろう。

日本人の参加者もいるだろうが、きっと、何も言えずにディスカッションが終わるのだろうと思う。

アメリカ人の圧倒的な喋りで自分は一言も喋れなかった、、、と言って帰って行くのだろう、、、。

アメリカ人はアメリカ人で、日本人はシャイだなあと思って帰っていくのだろう。

アメリカ人は、日本人の感覚で見ると、ぼけ~~とした顔で喋るだろう(日本人は、アメリカ人は横柄な感じがするなあと思うだろう)。

日本人はうんうんとうなずきながらも、口をぴちっと閉めて息の音をさせずに静かに聴くだろう(アメリカ人は、日本人は言うことがないのかなと思うだろう)。

いつもまでこの勘違いの日米関係が続くのであろうか????

日米関係だけではないかもしれないが、、、。

一方で中国人は堂々と平等な立場でアメリカ人と話すのだ。

10年以上前、たくさんの中国人がシカゴ大学の大学院にはいたが、今では多くがアメリカの大学の教授になって、アメリカ人の大学生の先生となっている、、、。

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