英語喉が革命的なのは、口発音と喉発音をいったりきたりできることだ。だから、私は音声をUPするときに、日本語は口で発音し、英語は喉で発音している。
従来のアプローチでは、口を大きく広げて、イーと言え、、、などと指導しているが、口を大きく開けたイーと小さめにしたイーの両方を示して、ほら音がこんなに違うでしょう?などと親切にシミュレーションしてくれる発音指導者は存在しない。口の動かし方は、表情の一部であり、言語の核ではないので、そんなことをしても音が変わらない。
また音声重視で非常にすばらしい発音をされる先輩がたも、喉発音で英語も日本語も両方発音されている。例えば小林克也氏、岩村けいなん先生、東後かつあき先生、、などなど、日本語も英語も喉発音である。
英語喉にきて、初めて、日本人が口発音と喉発音をいったりきたりできるようになった。
さて、喉発音をマスターしてしまうと生じるのは、けっこう、喉発音のほうが、発声が楽になるので、日本語で口先で喋るのがめんどうくさくなってしまうということだ。
すると困ることがある。例えば、これは実際の話だけど、アメリカで喉発音をマスターし、日本に帰ったら、おかーちゃんが、声が変わった、変な喋り方だ、、、とクレームをつけてきます、、、というメールを去年もらった。
あるいは、日系の企業に勤めていて、普段は英語でOKなので、喉発音をかましまくる人でも、日本から上司がやってきて、接待をしなければいけないとき、どうする?
そういうとき、瞬時にして口発音にもどらないといけない。
実は先週、文法の本を書くために、日本で従来から人気のある文法書をDCに住む方に10ドルで売ってもらったのだけど、電話でのやりとりで、相手のかたが丁寧でハイピッチだったので、私も口発音をびんびんに効かせて挨拶などをした。
そのときに、編み出した方法である。瞬時に喉発音から口発音に移行することができる。
そのテクニックは名づけて
切腹(せっぷく)メソッドだ。
切腹など、最近では日常的に、したことのない人が多いとは思うが、時代劇などを思い出すのである。そして、ギャーという感じの痛みをこらえながら喋ろうとすると、口発音が見事にできるのである。
同じ効果を狙うメソッドとして、「気合をいれろ」とか、「精神がたるんでおる」とか自分自身にカツを入れるメソッドを考えたが、そういう路線だと、英語発音の先生で有名な岩村桂南先生のぱくりであると、なんくせをファンの人がつけそうなので、その路線はあきらめたのである。
それでは音声で言ってみよう。
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