今日は、すでにかなりできるかたがいらっしゃいました。私としては、二つほど、テクニックを学びました。
そのかたがSITを発音するとどうしてもSHITとなってしまうので、敢行したことがあります。それは、まず、以下をホワイトボードに書きました。
さ し す せ そ
SA SHI SU SE SO
つまり、日本語ではSとSHがサ行に現れます。つまり、両方とも音として存在するのです。大切なのは、これらの音の塊からどうやってSとSHを取り出すかです。
まず、これらの音を喉の奥深くで発音します。すると、不思議や不思議、子音と母音が分離します。
S~A SH~I S~U S~E S~O
そして取り出したSだけを発音してもらうと、微妙に口発音なので、できるだけ、喉のほうで感じてもらえるように指導します。
そのあと以下のようなものをホワイトボードに書きました。
S
A I U E O i_
まずはSを指差し、Sだけ発音してもらいます。次に、母音をランダムに指差して、音を出してもらいます。
例えば
S~A S~U S~E という感じ(ランダムにやらないとだめ、、、そうしないと、さ、し、す、せ、その固定観念が発音の邪魔をして、Sだけで発音できなくなる)。そして適当にやったあとで、SITのIにあたる母音であるi_を指して
S~i_
と言ってもらい、その直後に
SIT (S-i_-T)
と言ってもらうと成功しました。おそらく、そのかたが、何十年もできなかったことが、この方法でできるようになったので、それなりにすごいことではないかなと自分では思いました。
さて、せっかくできたので、定着したらなあと、4回ぐらい繰り返しましたが、ご自分では、やはり長い間聞いてきている音なので、自分でできていたら分かる、、、というのが感動のポイントではないかなあ???と思って、そういう話をしました。
結局、私たちは、英語の音を神秘化しすぎていたのではないでしょうか?実は、喉を気をつければ聞ける。だから、言えたとき、これまでの人生で、何回も何回も聞いてきた音だから、できたときに分かるのです。
そこで私が出した例が以下のとおりでした。WASHINGTONのTONはつづりがOにも関わらずT-i_-Nなのだけど、実際、それを発音してみると、自分が今まで長い間聞いてきたネイティブ発音と同じなので納得する、、、と。
しかし、私たちの世代は、このように、正しい発音が自分の口から出ると、感慨ぶかいものがありますが、英語喉が当たり前になる世代にとっては、感慨ぶかくなくなるのかな???
音声にて、説明しました。