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今週末の英語喉セミナーです。今回を逃すと7月の中半まで喉セミナーはありませんよ~~~。
http://www.doodle.com/bpxmkqvv8ufgtktm
さて、英語喉で、すご~~~いと思った人は、きっと発音だけでなくて、音の聞き取りがよくできるようになった人じゃないかな。それも結構、短い時間で。
メカニズムははっきりしています。
1.今まで雑音として処理していた喉の深い響きの方に感心を向けたら、当たり前だけど聞けるようになった。
例えば、皆さんの部屋にクーラーがかかっているとします。クーラーは小さな雑音を出しているでしょう。でも、脳ってそれを雑音として処理するので、結構、聞こえてませんよね。でも聞こうとすると聞こえてくる。
今までIFとかいう発音を聞いても、その深い部分を聞いていなかったので、雑音にしか聞こえなかったわけです。あるいはSHE ISがSHEY-YIZみたいになるわけですが(喉発音なので勝手にYが生じる)、そういうのも雑音として処理していたら聞けませんよね。
2.シラブルはまさに、どこからどこまでが単位かを教えてくれるのです。シラブルを無視していると、音が大量にながれてきて、全然つかめないでしょう。例えば、
HOWAREYOUDOINGTHESEDAYS?
と音が流れてきたとき、わけがわかりません。でもシラブルがあるということを理解すれば、
HOW-ARE-YOUD-DOW-WING-THEZ-DEIZ?
とグループに分かれて頭に入ってきます。
だから、急に英語がゆっくりになったように聞こえるわけです。
このことは、結構、瞬間的に起こることで、誰にでも起こることです。
まだこれを経験されていないかたは、以下の工夫をしてください。
1.通勤のときなどに周りにある看板などの字を見て、ネイティブならどう読むかなとシラブル分けしてみる(3ビートに気をつけて)。
例
淀屋橋 --> YOD-DOY-YAB-BASH-SHIY
2.日本語をわざと3ビートで読んでみる。
3.実際にネイティブと会話する。ゆっくり、シラブルを大切にしながら喋る。
量をこなすから聞こえるようになるわけではありません。発想の転換で聞けるようになります。
よく女の人の横顔に見えたり、月面に見えたり(??でしたっけ)するような絵があって、最初は難しいけど、見ていると、見えるようになるのがありますよね。
ちょうどジーナの両親の家にも飾ってあるのだけど、一見、単なる木の彫刻で意味がないように見えるのが置いてあるのだけど、じっくり見ていると文字が見えてくる。一度、見え出すと、もう元には戻れない、、、というのがあるんですが、それに似ています。
そもそも、日本人以外のノンネイティブの外国人は最初から英語の音が聞こえているというのです。だから、英語がこんな風に聞こえる、、、空耳と言って楽しんでいるのは日本人だけということになります。
単語のアクセントの位置を試験問題にしているのも日本だけです。
外国で英語がどう教えられているのか、、、なんてのも調べたら、何が大切でないのかが分かってくるはずです。
This entry was posted on Friday, June 24th, 2011 at 9:23 am and is filed under 喉. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can skip to the end and leave a response. Pinging is currently not allowed. Edit this entry.
7 Responses to “聞き取り100%の件”
- アキ Says:
June 25th, 2011 at 2:38 am eカズ先生、こんにちは。
日本は今日は、なんともグルーミーな天候でありまして、九州地方では大雨の恐れなどもあるそうです。今日の記事も、またしても深く同感させられました。
日本人が外国語のヒヤリングが苦手な理由は、まさしく1と2に尽きると思います。私は幸いにして、英語喉発音練習を始めて以来、ヒヤリングに苦労する人の気持ちが理解できません。もちろん、英語の音は聞こえても意味を理解することは別ですが、音自体が聞こえないことはないです。
大抵の日本人英語学習者は、意味を理解する以前の音を聞き取ること自体が無理なのでしょうね。その最大の原因の1つは、喉下から出る音を聞き取れないからでしょう。英語の母音の8割以上は、ゲップエリアの最も深い部分から出すルート音に近い2つの曖昧音(i_, u_)ですかが、日本語には無い音ですから、普通の日本人の耳には、これは雑音にしか聞こえないはずであり、聞き取ることを拒否していると思います。
また、1拍が3ビートのリズムで聞くことに慣れないと、単語以前の音の基本的単位が聞き取れない。
日本人英語学習者は、以上の2つができないために、アクセントの部分だけが聞き取れたら、何とか意味が理解できるものと錯覚しているのではないでしょうか?
ひょっとすると、日本の英語教育において、やたらとアクセント位置が重要だと思われているのは、その錯覚のせいではないですか?
もしかすると、昨今の英語教師に多い、各単語よりも文章全体のイントネーション重要論というのも、その錯覚のせいかな?結局、英語喉発音が正しくできるようになれば、全て解決する問題じゃないの?
英語のヒヤリング練習って、本当に必要でしょうか?
私はやったことがないので、偉そうなことは言えませんが、自分が出せる音は、他人が喋るのも聞き取れると思うのですが? - 田地 悠平 Says:
June 26th, 2011 at 2:09 am e日本語100%のアメリカ人日本在住20年以上で日本人のネイティブより日本語が上手いアメリカ人が先ほどテレビに出ていました。
日本語の発音も論理も完璧です。口発音で聞き取りやすいです。
ただ唯一発音出来てなかったのが
「咀嚼」
という語です。
そーしゃく
になっていました。本人は咀嚼の意味で使っているけど
そしゃくと言えないんですね。
そーしゃく
になる。シラブルと喉ブレーキの関係ですかね。
前もこんなこと
書いたと思ったけど
興味深かったので
書きました。 - miu Says:
June 26th, 2011 at 10:21 pm e先週末、ノルウェー人の女性が泊まりに来て東京案内をしていたのですが、
日本語ってものすごく速くない!?と言ってました。彼女のiPod touchの中の日本語学習用のソフトがあって、その中にある例文
をその通りに真似して言うのは至難の技みたいでした。
そこで英語喉の本からいくつか例をpick upして日本語の2シラブルと多言語の
3シラブルC-V-Cの説明をしてあげました。話は変わりますが、よくブログの記事やコメントの中に出てくる表現で
『(単語がわからないので)意味はわからないけど、音自体は聞こえる』
というものがありますが、私には正直この意味がよくわからないのです。音が聞こえるのは当たり前で、音が聞こえてもそこに理解が伴わなくても
“聞こえてる”と言えるのでしょうか?私はスペイン語をやっていたこともあり、ラテン語をoriginとするヨーロッパ言語
は聞こえますが、相手が言っていることは聞こえても、スペイン語ですら完璧
ではない状態なので、イタリア語やポルトガル語で返されても意味がわからない
ことはあります。私にとっての”聞こえてる”とは、聞いたとたん、考えなくてもスーッと意味が
入ってくる状態だと思っているのですが、単に音が聞こえる、でも意味は
わからない、という状態で、何を以ってして”聞こえる”と言えるのでしょうか? - 上川一秋 Says:
June 26th, 2011 at 10:26 pm e例えば、こないだフィンランド語を聞いて、あ、余裕で聞こえるなと思いました。でも意味は全然分かりません(笑)。ただし、聞けるものだから、あ、これは勉強したらできるようになるなとか確信がわくんです。それが楽しい。
そういう状態です。
英語の場合、そしておそらく英語喉実践者さんの場合、例えば、意味は分からない単語が出てくるけど、たぶん、それが音として聞こえるし、たぶん、コンテクストなどから、それが名詞なのか、動詞なのかがなんとなく分かる、、、という感じじゃないかなと。
- 上川一秋 Says:
June 26th, 2011 at 10:42 pm e私がわからないと思い出したことが一つ。結構、ニュースの英語は分かるけど、会話となると聞きにくい、、
さっきスーパーに言ったときメキシコ人らしきカップルが会話しているのだけど、全部分かりました。
ゆっくりぎみだし、単語も単純。
どう考えても、スペイン語のニュースのほうが難しいと思われる、、、。
なぜニュースのほうが聞き取りやすいなんていうことがありえるのか~!
- miu Says:
June 27th, 2011 at 1:40 am e彼女に『それってノルウェー語でxxxxって言うんだよ』と
教えてもらった時、確認の意味で音真似をしたら、
そうそう!その通り!と言われたましたが、
聴覚に障害がない限り聞こえた音はそのまま再現できる、
つまり”(音として)聞こえる”と思うのですが、聞こえない
というのは、音としては耳に入っているけれど認識できない
状態を指すのですか?でも以前Yumi sanのブログで紹介されていたScotlandのyou tube
(http://www.youtube.com/watch?v=a5Wuwi9ZKxE)
正直わからない箇所が大分ありましたが(Yumiさんですら)、
Scotlandの友人の発音に慣れているというアメリカ人の友人も、
Newzealandの友人も簡単に理解できると言ってましたが、
それって、標準語しか知らない日本語学習者が例えば青森弁を
理解できないのと一緒だと思いますが、こういう場合は、
”聞こえる”と言ってしまっていいのでしょうか? - 上川一秋 Says:
June 27th, 2011 at 7:38 am eアキさんのおっしゃっていることが正論であり、また英語喉原理主義、過激派です。聞き取りができるようになるのは、発想の転換ですから、厳密には練習?という感じでなくて、禅というかんじでしょう。そして、聞こえてから、それまで間違って覚えていた単語を覚えなおす、、、と。ですからまずは聞こえて練習する、、、とう感覚が正しいとはいえます。
英語喉を始めて、2,3週間で音として英語が分かるという感覚がなければ、ちょっと路線が間違っているかもしれません。その場合、私のセミナーをとってもらうと、話が早いかもしれない、、。