こういう文章がありました。

A Washington, DC, police officer has corroborated to the House select committee investigating January 6, 2021, details regarding a heated exchange former President Donald Trump had with his Secret Service detail when he was told he could not go to the US Capitol after his rally, a source familiar with the matter tells CNN.

最初のA Washington, DC. police officer は主語ですが、ワシントンDCの警察官と言う意味です。

なぜAなのでしょうか?

Aだと、何の変哲もない、多くの警察官のうちの一人、、、つまり

ある警察官と言う意味です

ところが、この警察官は、具体的な存在を持つ人物ですよね。特定的な感じがします。なのに、じゃなくて、Aなのか?

これはネイティブがAと言っている瞬間に持っている印象が、AだからAなのです。

日本人は英語を勉強するうちに、単語と単語の関係とか構造、構文が大切だと思います。

だから、この主語の後に続く文章からかんがみて、なぜAなの?具体的な人なのにと疑問を持つのです。

単語を言った瞬間の話者の気持ちが、AだからAなのです。

文法や単語と単語のつながりを考えすぎるとダメなのです。

大切なのは、単語とそれを言った瞬間の現実との関係です。正確に言えば、単語と「それを言った瞬間の話者がその現実をどうとらえているか」の関係が大切です。

(大学生の時に、現象学という哲学があると知り、読んでみると、目の前にあるリンゴは頭の中で視覚化して見えているリンゴとは違うみたいな解釈がありました。それを思い出します。)

もちろん、文法は大切ですが、日本人は単語と単語の関係ばかりに気がとられます(統語関係)。

結果として、今、言っている単語の一つ一つに「一休入魂」をすることを忘れてしまい、今回紹介したような文を見て

なんでAなの?とモヤモヤしてしまうのです。

英語初心者だと逆にモヤモヤしないのかもしれませんが。

詳しくは英語の勘1を読んで下さい。ペーパーバック版(紙版)もあります。リンクはこちら。

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