ちかごろの若者は、、、という言葉はあまり好きではない。なぜかというと大人でも知らないことがたくさんあるからだ。特に歴史。硫黄島の映画を見るまで、よく知らなかった。先日も、南京のドキュメンタリーを見たんだが、まずは空爆から始まったことを知らなかった。てっきり地上戦だけかと思っていた。そういえば、硫黄島も激しい空爆があったし、ノーマンディーの戦いもそうだ。まずは空爆というのは当時当たり前のことだったのだろうか。沖縄はどうだったんだろう。硫黄島やノーマンディーはちょっと違うだろうが、当時は、市民の上に爆弾が落とされたのである。そういうことを全然、知らない自分がいるわけで、若い世代を攻める資格がないのである。
逆に大人のすべきことがあると思う。それは若ものが学べるインフラをつくること、機会を与えることだろう。そのことで思い出したことがある。
私が高校生のころ、地元には私と同じか、ちょっと上ぐらいのレベルでエレキギターが弾けるのが5人はいた。井上君という人がボーカルのバンドはすごかったが、彼はのちにプロになった。よく考えると、その背後には、木原楽器店(竹原市)というのがあって、元気ライブというのがあった。地元の高校生がバンドをつくって、そのライブに参加するのである。でライブで勝つ?と祭りで演奏できたりする。そういうのは、当時の大人がやってくれていたわけだ。そういう機会のメカニズムがなければ、瀬戸内海の沿岸沿いの小さな地域にギタリストが5人も誕生しなかったと思う。