、、、という悩み事をワシントンDCの掲示板(日本人用)に書いてらっしゃるかたがいたので、私なりのアドバイスを書いてみました。あ、勝手に引用したらダメかなあ、、、まあ誰でも見れる掲示板なのでOKですよね(まずかったら、お知らせください)。
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在米歴、8年です。 タイトルのとおりですが、アメリカ人の友人を持ったことがありません。
特にアメリカ人を避けているわけでもありません。でもアメリカ人女性は苦手だと思うことはあります。
ちなみに夫はアメリカ人です。 ふと、アメリカに住んでいてそれは変だろうと自分で思ってしまうことがあります。 子育てで忙しく、アメリカで働いたこともありません。
みなさんはどうですか?
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私のレスポンス(アドバイス)
(1)
私も以前は、アメリカ社会で友人ができないどころか、仕事などでの存在感が薄く、透明人間的な体験をしていました。会議などで、アメリカ人は他のアメリカ人同志は見ますが、私のほうは見ませんでした。
ところが、この2、3年ほどですが、英語を喉で発音する、そして喉で笑う、ということを覚えまして、アメリカ人が私を対等に扱うようになりました。
日本語は英語と比べると、口先で喋る言語です。英語は首というか喉全体を豊かに響かせて音を切らずに喋る言語です。
口先で英語を喋ると、怒っているように聞こえるようです。そういえば、アメリカのテレビに登場する日本人は非常にCHOPPYな英語を喋ります。大昔、サターデーナイトライブで侍バーガーというネタがありましたがご存知ですか?
もちろん日本人は音を短めに喋っているという自覚症状はありません。どちらかというと誠実さやまじめさを出すときに、音がしゃきしゃきとしたり、音程があがったりします。英語においては、音を短くするのは、軍隊で命令を出すときとか、不快感を感じるときだけです。
ですから、日本人がアメリカ人に、誠実に対応しようとすればするほど、英語の一つ一つの音が短くなり、怒っているように聞こえます。また、この人は英語ができないのだな、と思ってしまいます。
(2)
そこで解決法ですが、まずは喉で笑うことからためしてみてください。首や口を完全にリラックスさせ、首の根元あたりをならしてください。
そして、英語のほうも、できるだけ音を切ろうとせずに、首の根元で響かせる感じで、発音してみてください。
ネイティブとの会話ですが、内容の濃いことを言う必要はなく、喉を鳴らす要領で、YEAHとか、THAT IS INTERESTINGとか言いながら、喉を鳴らして、フレンドリーな笑いを混ぜると、話が結構もりあがります。
私はこれを実践しはじめて2、3年ぐらいになりますが、友人が自然と増えました。会社でも、まわりから色々と声をかけられます。今日も、「しばらく見なかったね」とか、前では考えられなかったようなことを言われます。
ぜひだまされたと思って、ためしてみてください。
家族の中にネイティブがいらっしゃるかたは、英語が喉の奥のほうで発音されているのだと意識して聞いてみてください。聞き取りもしやすくなりますよ。
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というようなアドバイスを書いた。今日、実際、職場に行ったら、オフィスが近い同僚が、「ひさしぶりですねえ」と言った。それは感謝祭でいなかっただけじゃなくて、本社のほうに先週行っていたので、実際、いつものオフィスにはいなかったのだ。
私はこれはとてもうれしかった。
いつも思っていたからだ。喉革命以前。アメリカにいながら、もし自分が今いなくなったとしても3ヶ月ぐらい誰も気がつかないんじゃないだろうか、、と。
喉のお陰で、そんなに親しいわけでもない同僚から(プロジェクトを一緒にやったことがないが、単にオフィスが近い人)、「しばらくみませんでしたね」などという、ものすごく普通の声をかけてもらえるようになったのだ。
これは革命である。
壁は「差別」ではなく、自分が口発音によって自分の周りに自分で築いていた壁だったのである。目に見えない壁だったのだ。
あ、いつか書こうと思っていたことがある。アメリカにI HOUSE(INTERNATIONAL HOUSE)というのがあって、外国の学生とアメリカの学生が住むシステムがある。ニューヨークにあるしシカゴにも元祖のI HOUSEがある。昔、聞いたのだが、そもそもI HOUSEが生まれたのは、あるアメリカ人がある中国人に声をかけたら、「私はアメリカに来て、何ヶ月にもなるが、あなたが声をかけてくれた初めてのアメリカ人だ」と言ったんだって。それではいかんだろうということでそのアメリカ人がI HOUSEを始めた?のか何かだった。
この話をしばらく覚えていたのだが、結局、私自身も経験した。アメリカに住んで今14年ぐらいだが、喉革命まで透明人間のように感じない日は無かったと思う。ところが喉を経験してからというもの、アメリカが日本と同じになったのである。
あと、今日会議で(というか最近はそれが普通)、まぶしいほどにボスの視線、アイコンタクトを浴びたのだが、逆に恥ずかしくなり自信がなくなりげになる、、、のだが、途中で思い出して、にらみかえした(?)。自分のなかにある社会化された文化との戦いである(これこそが身体論である、、、斎藤さんの、、、漢字あってる?、、、体を動かしながら日本語を読むというのは身体論というより富国強兵ではないかなあ)。
このあたりの話をぜひ実践者のかたがたからも聞きたいです。ぜひコメントください。
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偶然ですね。
今日、日本人と韓国人の友達らとアメリカに来てネイティブと全然hang outしてないという話題から「なんのために留学しとるんじゃ」という話になりました。ある韓国人はこっちから話しかけるばかりであまりに話しかけてくれないので「人種差別」ではないかとも言っておりました。
というのも、母国にいるときは「アメリカ人はフレンドリーだ」というイメージがあるためネイティブと数多く接していれば”自然と”英語ができる様になるという幻想があるからであり、後援者の方々(母国にいる親、先生、友人など)の「アメリカに留学していれば英語ができて帰っているであろう」という見えないプレッシャーのために、日本人や韓国人は苦しんでしまうのだと思います。
あと同じアメリカでも地域差があるのではないかなと思うことがあります。
サンクスギビングブレイクはアリゾナとシカゴを旅してきました(かずさん、シカゴ大学も行ってきましたよ!)。アリゾナに行ったときは、すごくフレンドリーな人が多く、今いるとこ(シカゴから車で2,3時間の超ド田舎)では考えられなかったので「これが同じアメリカか」と思った程です。
とはいえ、このような状況を打破しうる武器は英語喉しか今のところないように思えます。
アリゾナに滞在していた時のことですが、様々な国籍の人たちが集うレストランでディナーを食べていたところ、アリゾナ放送局?の方が各国の人たちにサンクスギビングの感想を聞くため取材に来ていました。その時、そこで知り合った日本人4~5人と一緒にいたのですが、私たちのテーブルに着くや否や、おもむろに私の襟のところにマイクを取り付け取材を申し込んできました。私は喉発音(できているできていないは別として)、私以外は口発音でした。直感的に喉発音、つまり自分たちの発音に近い人間を選んだのかもしれません。喉発音がアメリカ人にとって好感だったということなのでしょう。
ネイティブとのコミュニケーションで困っている方々、いつか道が開けると信じて英語喉、英語の勉強頑張りましょう!!!
最高のコメントですね!アリゾナでのエピソード本当に面白い!
好感だったということもありえますが、口発音の英語が根本的なレベルで通じないということもありえますね。スドク英語です。