以前、セレンさんにインタビューを受けて、中学時代ぐらいからの英語遍歴を回想することができた(セレンさんのサイト)。
自分は大学1年生の最初の月ですでに英語が話せていた。中学、高校と6年英語を勉強していたのだから、当たり前のことに思える(文部科学省さん的には6年で英語が喋れるというぐらいの目標を立ててカリキュラムを作成しているはず。)
近所のジョンさんの通訳をしたことがある。京都の伏見稲荷にある外国人登録みたいな事務所に一緒に行って。以下はジョンさんとDCで数年前に、25年以上ぶりに、再会したときの写真。
1986年の夏、ジョンさんは愛知県の西尾市の英語学校で働くために、当時のガールフレンド(現在の奥さん)と、引越ししていったので、遊びに行ったときの写真。
なぜ当時、英語ができたのだろうか?
それはおそらく中学、高校と、自分自身の日本語が広島弁であったときに英語を勉強したからだと思う。
よく英語ができるには日本語をしっかりとと言うが逆だ。
日本人で英語が不得意な人に、何年英語を勉強していますか?と聞くと、
I have studied English for XX years
と長い答えが返ってくる。ところが中国人に聞くと、
XX YEARS
と短い答えが返ってくる。おそらく中国語でも、短く答えるのだろう。
中高生が喋る広島弁でも同じだ。
これ、なんぼしたん?
500円。
短いのである。必要な部分だけを答える。そして、それが世界の言語のワールドスタンダードなのである。
一方で標準語ではどうだろうか?
何年、テニスをされていますか?
う~ん、そうですね。かれこれ、5年になります。
と答えが長い。短いと失礼になる。
「5年」は短すぎて、失礼だ。
標準語は表現を長くすることで、礼儀を保つのである。その理由はおそらく、標準語を正しく喋るには、喉を硬くしなければならない(じゃないと、小さなッなどが発音できない)。すると、感情を単語に入れることが難しくなる。したがって、表現を多くすることで、相手に感情・礼儀を伝えることになる。
つまり、日本語をちゃんとしゃべればしゃべるほど、英語が喋りにくくなるのである。日本語の癖で、長く喋ってしまうからだ。長く喋ると、語順だとか、構造とかを意識せねばならず、緊張してきて、どつぼにはまり、あせってしまう。
なぜ自分は大学時代にすでに英語ができたかだが、単語レベルで考える癖が、広島弁からそのままトランスファーしたからじゃないかと考える。
主語+述語で喋るのだ。
わし、しらん。
わし、いぬる(=家に帰る)
などなど。
明日は朝早く起きて、飛行機に乗って、日本に行く。スチュワーデスさんがアメリカ人だと、コーヒーはいかがですかは、いきなり
COFFEE?
だ。日本人のスチュワーデスさんだと
コーヒーいかがでしょうか?
と長くなる。「コーヒー?」だけだと日本語では失礼になるからである。
英語の場合は、COFFEE?だけでも失礼にならない。声に感情・礼儀を加えることができるからである。
英語会話の練習としては、単純なパターンを使う練習をすることだと思う。MIKEさんが、解説しているこの練習法は理にかなっている。
https://www.youtube.com/watch?v=WGyBMjaWjA0