さて、今朝は、うれしい、またユニークはメールをいただきました。このかたは、中国語を勉強されているそうです。機関銃英語に、中国語についてもコメントしていますが、漢字一つが1拍である、1シラブルであるということを、中国語に応用したところ、聞き取り能力が向上し、会話能力も向上された、、、とのご報告をいただきました(えらく、効果が早いですが、そんなもんじゃないでしょうか、、、今までつもりつもっていた知識が、シラブルを知ったことで、洪水のようにでてくると)。さっそく英語のほうにもとりくまれているとのこと。ぜひ進歩のほうお知らせください!
中国語の場合は、分かりやすいのでしょうね。一度気づいてしまえば(ニーハオは3拍じゃなくて2拍!だ、、と。漢字の数=シラブルの数)。英語も、気づいてしまえば、あまりに当たり前です。が、英語の場合シラブルとシラブルの間に流動性があるので、気づくのに苦労する人がいるかもしれません。
小学校のときの理科の時間にオリオン座の位置を時間ごとに観測せよという宿題みたいなのがあったんです。広島の田舎の空には、異常なほどの星がありますから、オリオン座探せと言われても、どれなのか分かりにくい。逆にDCなどではオリオン座ぐらいしか目立つ星座がない、、という感じですが。
でも、一度、あれだと分かると、もういつも分かる。
そんな感じですね。機関銃英語が聞き取れる!がきっかけで、英語が聞けるようになる瞬間が、皆さん全員に来ることを祈っております。
英語の種類?によっては、あまりに当たり前に聞こえるように思うこともあります。例えばBBCのアナウンサー英語なんて、シラブルごとを、これでもか、これでもか、と強調して読んでいるような印象がありませんか?そうしないと、イギリスのクイーンからケツバットをくらうんじゃ、みたいな勢いじゃないですか?
http://www.youtube.com/watch?v=zYslpjwjp7o&feature=related
でも気づいてみると、どんな英語でもそうです。
さて、MIXIのほうでは、ジャンさん主催の合同練習(先週のBLOGで紹介したと思います)がこの月曜日から始まっています。そんななかで非常に良い質問が出てきましたので、紹介させてください。ご質問は:
http://mixi.jp/view_event.pl?id=42283354&comment_count=73&comm_id=856
の#73
>ボンボンボンのテンポは一定でしょうか?例えばThey have a lot of great restaurants in Umeda.で「great」のところがボーンとなったり、「restaurant」でテンポが急に速くなったりするのは良くないですか?
テンポは一定である必要はありません。たまたま感情が入っていたら、ボンの長さが長くなるかもしれないし、短くなるかもしれない。子音が複数入っていたら、長くなるかもしれない。発音しているときに、後ろから蹴つられたら、おもわずボンの長さが変わるかもしれない、、というかんじで、適当です。
大切なのは聞くほうとしては、ボンを1単位として聞く、、、これが決まりごとです。
私がやっているコンピュータの言語みたいなのにSASというのがあるんですが、これはこんな風なプログラミングをします。
PROC MIXED;
MODEL Y=X;
RUN;
大切な決まりごとは、;の使いかたです。;が一つのコマンドの終わりを示します。;の前にスペースがあろうと無かろうと同じです。つまり、
RUN; と RUN ;は同じコマンドです。長さは関係ないのです。
これと同じ要領で、シラブルというのは、見かけ?の長さに関係なく、母音が中心で子音でサンドウィッチとなった塊です。ちょっとぐらい長くても、ちょっとぐらい短くても実質的に、意味が変わるというわけではありません(感情的な要素は変わるかもしれません)。
たとえば、これは「機関銃」にて書いていますが、共著者の名前のJEANAはジナでもジーナでも同じとして、ネイティブに認知されます。これを私たちも実践する、、、つまりボンボンボンのリズムを聞き取るというは、長さや音程にまどわされずに、聞くということです。
あ、ところで、ジナでええんなら、なんでジーナとしたの?というのは素朴な疑問ですが、それは日本語の先生がそれが正しいと決め付けたからです。日本語を勉強している外国人は、日本語の先生に、日本語読みを教えてもらうんです。本人が選らんだわけではないのです。
本当は例えばナンシーって名前でも、ナンシでもよいのです。シラブル自体の長さは英語では、根本的な意味を変えないからです。ポールさんはポルさんでもよいのです(正確にはパールか、パルでしょうが)。
えらく、長くなっていますが、、、もう少し付き合ってください。
あ、最後が面白いです。RESTAURANTは早く発音されて聞こえるというご指摘ですが、実は、あれは2シラブルなんです。つづりを見ると3シラブルに見えますけどね。3シラブルだと思って聞いていて、2シラブルに聞こえるから、早く発音して聞こえるんですね(その速度に気づかれたということはボンボンボンのセンスが分かりかけているというこではないでしょうか?)。
REST-RAUNT
という感じです。厳密には姉妹書 英語喉の242ページに発音記号が載っています。
r_E-ST/r_-Au_-NT
です。
そういう風に、綴りとあわない発音、シラブル分割がたまになります。
GROCERY(買い物)
って単語。あれ
GROSH-SHRY(2拍)
です。
長い間、なんか自分で発音していて、変だなと思っていた単語の一つです。