京都外国語大学とか関西外国語大学というのは、語学を学ぶには良い場所かもしれない。
なぜならば、西日本の田舎もんがたくさんいるので、発音が良い学友に囲まれて、語学を勉強することになる(英語喉仮説 西日本の田舎の人は発声がやわらかいので、外国語の習得が早い)。
京都外国語大学主催のスペイン語のスピーチ大会の模様が、YOUTUBEで公開されている。
最初の部分を見て、特に目だって発音がネイティブな女子大生がいた。この人だ。
www.youtube.com/watch?v=qBf53PG1VBo&t=0m56s
この女子大生の数秒の挨拶であるが、英語喉でスペイン語を発音している。
この女子大生の前に挨拶している大学生たちは、カタカナでスペイン語を話しているように聞こえる。
で、気になって先送りで観てみると、なんと、この女子大生が優勝していたのだ(後のほうで優勝したスピーチが登場するので見てあげてくださいね)。発音ができているということは、おそらく聞き取り能力も高い。発音ができて、聞き取りができれば、文化のことなどもよく吸収している。スピーチの内容もそれに比例して高度かもしれない。
そして、この人は沖縄出身。
英語喉仮説の一つである西日本の方言話者は外国語を発音しやすいことを、またしてもサポートしている。
色々と見ていると、喉発音でスペイン語を上手に喋っている学生がたくさんこの動画には登場する。
この二人は喉発音で、かなりいけている。
https://www.youtube.com/watch?v=qBf53PG1VBo&t=7m05s
https://www.youtube.com/watch?v=qBf53PG1VBo&t=8m18s
さて、口発音で、スペイン語がカタカナ発音になっている学生さんを紹介する。が初めに断っておくが、これは意地悪でやっているわけではない。もし、このかたが私に連絡してくれるならば、じきじきに英語喉をご指導したいと思うので、ご連絡を。
このかた(下のURL)のスペイン語がカタカナ発音だということに、英語喉をしていない日本人は気づきにくいだろう。
スペイン語は日本語と母音が同じなので、多くの人が、日本人はスペイン語が得意だと思っているが実際は、やはり、口発音で発音すると、困ることがある。それがちょうど分かりやすいところから再生してみる。まず聞こえてくるのは、SOBREという単語。
SOBREは正しくはSOB-REで2シラブルなのだが、口発音では、子音を独立して発音できないので、SO-BU-REと3シラブルになっている。
https://www.youtube.com/watch?v=qBf53PG1VBo&t=5m50s
しばらく聞くと、PRIMERA(最初の)という3シラブルの単語(PRIM-MER-RA)を、PU-RI-ME-RAと言う風に、4シラブルで発音している。
シラブル数が違うと、確実に単語が変わってくる。
蚊を「かか」と言ったら通じにくいだろうが、それと同じ。
この人を槍玉にしているようで、気が引けるが、このシラブル数の間違いに気が付いてくれれば、彼女の、あるいは、同じように口先で発音している日本人のスペイン語ライフががらっと変わってくる。
英語でシラブルが大切と力説しても、伝わりにくいのは、日本人がそもそも英語の聞き取りが不得意だから。聞きにくいものに対しては、判断がつきにくい。
ところが、日本人にとって、どちらかというと聞きやすいスペイン語で、シラブル数を比べると、私の言っていることが伝わりやすいだろう。
それから、最後に、SOBREをSO-BU-REと発音するのは、世界の様々な言語話者の中で日本人だけということ。
こんな例もある。
朝鮮語の「ありがとう」はKAM-SA-HAM-MI-DAだけど、その最初のKAM-SAをKA-MU-SAと発音するのは、日本語の標準語話者だけ。
西日本人を含め、世界のあらゆる言語の話者は、KAM-SAと正しいシラブル数で発音する。