英語の発音がとても上手な例として以下のかたが挙げられていた。
http://eigo-tatsujin.net/method/11142/
実は聴いた瞬間に、とても上田さんに似ていると思った。
特徴は、DとかTのように、口の中で破裂が起こされると信じられている音がとても強調されていて、その部分がチョッピーである点。
R音を口の中をこもらせることで代用されているという点。
おそらく、練習される場合は、この点を得に気にされていて、おそらく、強くすれば、さらに上達されると思い込まれていると思う。
たぶん、聞き取りは完璧にはならないのではないかと想像する。なぜなら、そういう部分に気に取られるとシラブルを聞くというエネルギーがすいとられてしまうから。
多くの日本人の発音練習は残念ながら、この方向に流れてしまいがちである。
どの方向かというと、摩擦の音をとぎすます+Rの音をこもらせる、、ことで、英語の発音が上達していくというパラダイムで、この問題点は
1.ある程度、喉の柔軟な関西人でないと、このやり方では上達しない。つまり、このやり方を関東の人が真似てもうまくならない。
2.上達するにはするが、限界があり、本当のネイティブ音には突然変化しない。
実は英語喉をお教えして、一番残念なのは、せっかくお教えしたのに、この方向に流れてしまう人。これはボランティアをすると出会うことになる。あまりのトラウマに、最近ではボランティアをしていない。
おそらく、このかたは大阪、京都あたりのご出身だと想像する。そのあたりでは、喉発音と口発音の中間点で、喉が柔軟。柔軟なのだが、なんとなく首の底は硬い感じのする人が混在する。そのため、英語喉のやり方をしにくく、また、それなりに喉が柔軟なので、自己流でまにあってしまい、正しいネイティブ発音にはなりにくい。
さらに英語喉を信じてくれないという特徴がある。
大阪、京都付近は微妙な方言エリアだと感じる。口発音と喉発音が混在している。
で、自分の、30年ぐらい前の英語を聞いてみる(以下のYOUTUBE動画)。すると、上にあげたような問題点が見当たらない。当時の自分は、口の中の摩擦をうまくすることで、英語の発音を上達させようという感覚がなかったことがこれでわかる。
実は摩擦のさせ方が大切だといかいう言い方は、英語耳の松澤さんが、サイトで10年ほど前に言っておられて、そのとき、自分は、そんなわけがないと反発を感じた。それが発音の本を書いてみたいという気持ちにつながったのでした。
今考えれば、音を聞いて繰返したらできるようになるなんて、想像を絶する主張だった。
音を聞いて、それを正しく真似るというのなら分かるが、回数は無関係でしょう。
正直なところ、おごった気持ちがあった(が、そのおかげで英語喉ができた)。当時、こんなに英語ができる自分が、やっていないことを、練習して英語の発音がうまくなるはずがない。そんなに言うなら、ご自分の英語発音を公表してほしいと。もちろん、普通の英語の発音本の著者は自分の英語の発音は公表しない。
自分で言うのは変なのだが、19歳のときの自分(というか、この録音をした日は1986年の12月24日で、まだ18歳だった)は、英語音声学をやっておらず(英文科だったので、その後、音声学の授業を受けた)、耳で聞いて広島弁の喉で発声をしていたので、その後の大学院時代の英語よりも発音がよく、さらに、ネイティブと心を通わせている。非常に不思議だが、英語音声学をやると逆に英語が硬くなるのではないかな。
このときのアメリカ人の二人とはLINKEDINで繋がっている。
このリンク先の方は、とても上手だと思います。やはり従来のやり方でも、才能のある人なら、ある程度まではいけるので、だからこそ、今でもそれが正しいと思われているのでしょうね。
とりあえず、舌の位置や動かし方で頑張った方が、直接音を変化させる影響が大きいので、どうしてもその力に頼ってしまう、という傾向は分かります。今の私もそうなので。ただ、それだといくらやっても、一定以上にはならない、という限界も感じます。「だから聞き取れないのかなあ・・・」と思ったり。
予想にすぎないのですが、例えば、この方と非常に発音方法が近い上田さんの場合、聞き取りは絶対100%なんでできるはずがないというお考えです。もしかしたら、DとかTなどで強調しているので、そのあたりに注意が散漫になり、結果として、聞けないという状況が生まれるのではないか、、つまり、音声学で大切だといわれることを勉強すると、英語が聞けなくなるのではないか?と思っています。ただし、最初から聞けない人が、さらに聞こえなくなる場合は、一体なにがなんだか分からなくなるのではないでしょうか?