一度、気が付くと戻れません

バークレー音楽大学卒のギターの先生に2週に1回のペースでレッスンを受けていて、やっぱり受けて良かったと思ったのは、自分が考えてもみなかった方向に引っ張ってもらえることなんですけど、先週、1弦につき3か所、押さえる方法でドレミを弾くように言われて、びっくりしました。

これまではドレ(一番太い弦で8フレットと10フレット)とやって、ミはとなりの弦に移っていたんですけど、そうではなくて、ドレミを同じ弦上で弾くとなると、8フレット、10フレット、12フレットとなるんです。この要領でやりますと、運指がしやすいのです。なぜなら、一番太い弦から細い弦へと移行しながら考えますと

8フレット、10フレット、12フレット(どれみ)
8フレット、10フレット、12フレット(ふぁそら)
9フレット、10フレット、12フレット(しどれ)
9フレット、10フレット、12フレット(みふぁそ)
10フレット、12フレット、13フレット(らしど)
10フレット、12フレット、13フレット(れみふぁ)

となるのですが、明確なパターンが登場しますよね。2弦ごとに、見事に同じ場所を抑えるパターンです。

ギターを始めて、35年ですが、気が付きませんでした。

でも一度見えてみると、後に戻れません。

さて、指の使い方も変えるように言われました。8,10,12フレットだと、これまでは人差し指、中指、小指でやっていましたが、中指じゃなくて、薬指をつかうように言われました。使いだしてみると、確かにそのほうが合理的です。指の長さの関係上、このやりかたをすると指とフレットが平行になるのです(指とフレットが合理的な関係になります)。

ところが、このやりかたですと、主観的、脳的には、まるで初めてギターを弾いているような感覚があるのです。それは悪い気分ではなくて爽快な気分です。新しい指使いで脳の中で新しいパターンが作られているような感覚です。

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