数日前のコメントで、ZENさんが、面白いものを書いてくれているのでぜひ見ておいてくださいね。
http://nippondream.com/estatus/wordpress/?p=921
さて、 三羽さんのぶろぐで、外国人、アメリカ人かな?が書いた日本語の母音の説明があって面白いです。英語喉と全く同じで、日本語のあ、い、う、え、おは、英語にある母音と同じだと書いてあります。特にBOATのオが日本語のオと同じと書いてあるところなど、英語喉と一緒です。オウに聞こえるのは、ライフサイクルの関係上です。
http://ahalfyear.blogspot.com/2010/08/blog-post_10.html
もし日本の音声学学者の書いていることが本当ならば、アメリカ人は、口の形がどうのこうのとか、舌の形がどうのこうのとか書いているはずですが、そう書いていない。面白いですね。言説空間において「無」というのが一番みつけにくいですが、言及が突然ないのは、非常に面白いです。
スペイン語の先生のお好み焼き村先生のスペイン語発音講座を読んで思ったことがあります。母音の説明のときに、口の外から見た形がどうのとか、唇をまるめるだのどうだのということが、全くでてきません。http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktakuya/prefacio.htm
一方で、従来の音声学で、英語は、口の開け方がどうのとかいうことが色々書いてあります。口のあけたかた、つまり表情を変えることで、母音を変えようというアプローチですから、魔術に近いものがあります。さらに、テレビやYOUTUBEでネイティブの喋っているところを見ると、全然、規則的でないわけです。口の開ける広さは。
私の持っているフランス語の本にも、母音によって、口の開け方がヒロイとかセマイとか色々です。
となると、ガリバー旅行記ではありませんが、イギリスからフランスに渡った瞬間には、人々が口を大きくしたり小さくしたりして、表情豊かに喋っているけど、スペインに渡った瞬間に、表情が変わるということでしょうか?急に無表情になるのでしょうか?
結局、自国の言葉に、外国語の母音があるときは、口の開け方がどうだ、こうだと言わないということですね。難しいと思われる母音になると、口の開け具合が登場するということでしょう。
アメリカ人にとって、日本語の母音はすでに英語にあるのだから、口の開け方がどうのこうのといわないということでしょう。
つまり、科学的?学問的と思われている言説も、実は、色々と文化的な言説形成のルールに影響を受けているといえますね。
自分にとって難しいものほど、色々とごちゃごちゃいうということでしょう。